JR埼京線内で痴漢行為を繰り返し、線路に逃走していた61歳の男が再び逮捕されました。常習犯である男の素顔、そして更生の可能性について迫ります。
常習化する痴漢行為と逃走劇
2024年8月、元タクシー運転手の岩橋英治被告(61)は、JR埼京線車内で18歳の女性に痴漢行為をした疑いで逮捕されました。新宿駅で被害女性に問い詰められると、ホームから線路に飛び降り逃走。これは岩橋被告にとって初めての犯行ではありません。2022年1月にも同様の事件を起こし、実刑判決を受けていました。出所後わずか数ヶ月で再び犯行に及んだという事実は、社会に大きな衝撃を与えています。
新宿駅構内
岩橋被告は警察の取り調べに対し、「被害者が嫌がる姿を見ることで征服感を得たかった」と供述。常習的に痴漢行為を繰り返していたことが明らかになりました。スマートフォンの解析からは、女性の後ろ姿を盗撮したとみられる画像が100枚以上発見されています。
計画的な犯行と逃走ルート
岩橋被告は犯行を計画的に行っていたとみられています。供述調書によると、混雑する時間帯を狙い、ホームでターゲットとなる女性を探していたとのこと。また、新宿駅からの逃走ルートも事前に把握していたことが判明。「過去にも何度か線路上を逃走したことがある」と供述しており、常習性と計画性が浮き彫りになっています。
被害者とJR職員の強い処罰感情
被害女性は供述調書で「絶対に許すことができない」と強い処罰感情を表明。JR東日本の職員も、岩橋被告の行為により多数の列車が運休・遅延し、多大な迷惑をかけたとして厳罰を求めました。
更生の可能性は? 20年来の知人の証言
20年来の知人男性は、岩橋被告の普段の様子を証言。「まじめに働いている時は決して悪い奴ではない」としながらも、痴漢行為を繰り返す岩橋被告に失望し、縁を切ったことを明かしました。更生を願う声がある一方で、常習性から更生の難しさを指摘する声も上がっています。
岩橋容疑者
社会への警鐘
今回の事件は、痴漢行為の深刻さと常習性の問題を改めて浮き彫りにしました。再犯防止策の強化、そして社会全体で痴漢撲滅に取り組む必要性が問われています。 犯罪心理学の専門家である山田教授(仮名)は、「性犯罪の再犯防止には、加害者への適切な治療と社会復帰支援が不可欠」と指摘しています。
まとめ:更生への道のりは険しい
岩橋被告は起訴内容を認め、今後の裁判で量刑が確定します。更生を期待する声がある一方で、常習性から更生の道のりは険しいとみられています。今回の事件を教訓に、社会全体で痴漢問題に向き合い、再犯防止に向けた取り組みを強化していく必要があるでしょう。