中国政府が韓国人へのノービザ入国を許可したことを受け、韓国の旅行業界は20~40代をターゲットとした新たな中国旅行プロモーションに力を入れています。これまで中高年層のパッケージ旅行が主流だった中国旅行ですが、ノービザ化により手軽で費用対効果の高い旅行先として若者世代にも注目を集め、需要は2倍以上に増加すると予想されています。
ビザ発給費用と時間の壁がついに崩壊!
これまで中国旅行は距離的には近場でありながら、ビザ取得の手間と費用が大きなハードルとなっていました。使い捨ての団体ビザでも6万ウォン(約6600円)程度の費用と1週間ほどの発給期間が必要だったため、気軽に旅行を計画することは難しかったのです。
上海の夜景
旅行業界関係者のキム・スンヨン氏(仮名)は、「ビザ取得の煩わしさから中国旅行を敬遠していた20~40代を中心に、新たな旅行需要が生まれるでしょう。コロナ禍以降、低迷していた中国旅行市場が完全に回復する可能性も期待されます」と述べています。
大都市への旅行需要が高まる兆し
従来の中高年層に人気のあった張家界や長白山といった自然豊かな観光地に加え、北京や上海といった大都市への旅行需要も若者を中心に増加すると見られています。
ハナツアーの関係者は、「これまで自然景観を中心とした旅行需要の回復が目立っていましたが、今後は北京や上海といった大都市への個人旅行や乗継旅行が増加すると予想しています。それぞれの年代層に合わせた新たな旅行商品を開発し、販売していく予定です」とコメントしています。
MZ世代の心を掴む!新たな旅行商品の開発に期待
黄色い風船の関係者も、「この機会を最大限に活かし、様々な地域へのパッケージ旅行商品を開発し、プロモーションを強化していきます。既存の人気観光地だけでなく、上海、北京、青島など、20~40代のMZ世代や家族旅行客向けのテーマ別旅行商品の開発にも力を入れていきます」と意気込みを語っています。
中国旅行イメージ
中国旅行、新たな時代へ
ノービザ化によって中国旅行は新たな時代を迎えます。これまで以上に多様な旅行スタイルが生まれ、より多くの旅行者が中国の魅力を体験できるようになるでしょう。今後の中国旅行市場の動向に注目が集まります。