HYBE社内文書流出騒動：競合アイドル批判で謝罪、幹部解任へ

HYBE（ハイブ）社内で、競合アイドルグループに対する批判的な内容を含む内部文書が流出し、波紋を広げています。文書には、デビュー時のメンバーの容姿や整形について否定的な評価が記されており、オンライン上で拡散されたことで大きな批判を浴びました。

HYBE代表が国会で謝罪、再発防止を約束

10月29日、韓国の国会文化体育観光委員会において、この問題が取り上げられました。HYBEのイ・ジェサン代表は、業界関係者、アーティスト、そしてファンの皆様に謝罪しました。

HYBE社屋

流出した文書は、特定のリーダーシップ層の間で共有されていたもので、「デビュー時にメンバーがまだ外見的に未成熟だった」「整形が目立つ」といった表現が含まれていました。特定のアーティストや事務所に対する否定的な評価が書かれていたことから、大きな反響を呼びました。

イ・ジェサン代表は、これらの表現で傷ついたアーティストや関係者に謝罪するとともに、CEOとしてこのような文書の作成を中止させ、再発防止に努めると表明しました。内部ガイドラインの見直しや監督体制の強化など、具体的な対策を講じる方針を示しました。

責任を明確化、幹部を解任し内部管理体制を改善へ

HYBEは、この文書を作成した幹部を実務責任者から解任する決定を下しました。この措置は、今回の事態を重く受け止め、内部管理体制の改善を図るためのものです。業界関係者からは、「今回の件は、K-POP業界における競争の激しさや、アーティストに対するプレッシャーの大きさを改めて浮き彫りにした」との声も上がっています。韓国の芸能事務所コンサルタント、パク・ミンジュン氏（仮名）は、「厳しい競争環境の中で、冷静な判断力を失ってしまうこともある。しかし、アーティストの人格を尊重し、健全な競争を促進していくことが重要だ」と指摘しています。

今回の騒動は、HYBEの企業イメージに大きな影響を与える可能性があります。HYBEは、BTSをはじめとする人気アーティストを多数抱える大手芸能事務所として、今後の対応が注目されます。