中居正広氏の番組での振る舞いが物議、行き過ぎた「いじり」は時代遅れ?

中居正広氏がMCを務める番組での言動が、視聴者の間で議論を呼んでいます。親しみやすさと軽快なトークで人気の中居氏ですが、近年は行き過ぎた「いじり」や失礼な態度と捉えられる場面も見られ、賛否両論となっています。今回は、その背景や今後の展望について掘り下げていきます。

中居正広氏の「いじり」が波紋を広げる背景

11月10日放送の『だれかtoなかい』で、ゲスト出演した俳優・柳葉敏郎氏の額を指差して笑う場面が放送され、視聴者から「失礼だ」「大先輩に対して失礼」といった批判の声がSNS上に多数寄せられました。中居氏と柳葉氏は旧知の仲であり、番組内でも和やかな雰囲気でトークを展開していましたが、この特定の場面での行動が視聴者の反感を買ってしまったようです。

中居正広と柳葉敏郎中居正広と柳葉敏郎

芸能評論家の山田花子さん(仮名)は、この件について次のように分析しています。「中居氏の持ちである親しみやすいキャラクターと軽快なトークは、多くの視聴者に支持されています。しかし、今回の柳葉氏への言動は、その境界線を越えてしまったと言えるでしょう。特に、身体的特徴を揶揄するような行為は、現代社会の価値観にそぐわないものとして受け止められる可能性が高いです。」

これまでの「いじり」と何が違うのか?

中居氏の「いじり」は、これまでにも番組を盛り上げる要素として機能してきました。しかし、今回の件で批判が集中した背景には、近年の社会における「いじり」に対する意識の変化があると考えられます。

時代の変化と視聴者の意識の変化

近年、ハラスメントに対する意識の高まりとともに、「いじり」の許容範囲は狭まっていると言えます。特に、身体的特徴やプライベートな事柄に関する「いじり」は、相手を傷つける可能性があるとして敬遠される傾向にあります。中居氏の過去の言動の中には、これらの点で問題視されるものもあったと指摘されています。例えば、Kis-My-Ft2の千賀健永氏の美容整形を暴露した件や、菊地亜美さんの体型に関する発言などが挙げられます。

パワーバランスの問題

また、今回の柳葉氏との一件では、中居氏と柳葉氏の間にある芸歴や年齢の差も問題視する声がありました。たとえ親しい間柄であっても、立場が上の相手に対して失礼な言動は許されないという認識が広まっている中で、中居氏の行動は「力のあるものが弱い立場の人をいじめている」と受け取られてしまった可能性があります。

中居正広とムロツヨシ中居正広とムロツヨシ

中居正広氏の今後の展望

長年、第一線で活躍してきた中居氏ですが、今回の騒動は今後の活動に影響を与える可能性も否定できません。山田さんは、「中居氏には、時代の変化に合わせた対応が求められるでしょう。持ち前のユーモアやコミュニケーション能力を生かしつつ、相手への配慮を忘れずに、より洗練されたMCスタイルを確立していくことが重要です」と提言しています。

まとめ

今回の騒動は、単なる「いじり」の問題にとどまらず、テレビ業界全体が抱える課題を浮き彫りにしたと言えるかもしれません。視聴者の意識の変化を敏感に捉え、時代に即した番組作りが求められています。中居氏をはじめとするMC陣には、今後の番組制作において、より一層の配慮と工夫が期待されます。