インフルエンザの流行期入りが発表されました。2009年以来の早さで、例年より約1か月早く、本格的な冬の到来前に流行が始まっている状況です。今年のインフルエンザの特徴や予防対策について詳しく解説します。
2023-24年シーズン インフルエンザ早期流行の現状
厚生労働省は11月8日、季節性インフルエンザが全国で流行期に入ったと発表しました。1医療機関あたりの患者数は1.04人を超え、流行入りの目安に達しています。特に沖縄県では10.64人と突出しており、静岡県、千葉県も2人を超えています。
インフルエンザ患者数推移グラフ
東京都北区の「いとう王子神谷内科外科クリニック」の伊藤院長によると、11月に入り患者数は倍増し、例年より1か月半ほど早い流行とのことです。沖縄のような温暖な地域でも流行が始まっているのは、旅行など人の移動が活発化していることが要因の一つと考えられています。
熱が出ないインフルエンザに注意!
今年のインフルエンザの傾向として、発熱がないケースが増えているそうです。これは、昨年大流行した際に複数回感染した人が多く、免疫が残っているためと考えられます。
マスク姿の人
熱が出ないことで、インフルエンザと気づかず検査や治療を受けずに過ごしてしまう可能性があります。倦怠感や喉の違和感など、軽微な症状でもインフルエンザの可能性があるため、注意が必要です。 専門家の中には、「微熱や軽い咳などの症状でも、油断せずに医療機関を受診することが重要」と警鐘を鳴らす声もあります。
インフルエンザの予防対策
効果的な予防対策として、以下の3つのポイントを専門家は推奨しています。
ワクチン接種
インフルエンザワクチンの接種は、重症化予防に有効です。 特に高齢者や基礎疾患のある方は、積極的に接種を検討しましょう。
手洗い・うがい
基本的な感染対策として、こまめな手洗いとうがいを徹底しましょう。外出後や食事前には必ず行うように心がけましょう。
マスク着用
混雑した場所や換気の悪い場所では、マスクの着用が効果的です。咳エチケットにも繋がるため、周囲への配慮として着用を心がけましょう。
早期流行への対策を
例年より早い流行開始を受けて、早めの対策が重要です。上記でご紹介した予防策を参考に、健康管理に気を配りましょう。 また、体調に異変を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。