石破首相、南米歴訪の裏で囁かれる中国への接近と憲法改正への懸念

石破茂首相はペルーとブラジルへの歴訪に出発しました。APECとG20首脳会議への出席が主な目的ですが、バイデン米大統領や習近平中国国家主席との会談も調整されており、帰国途中にはトランプ次期大統領との会談も模索しているとのことです。この歴訪の裏で、石破政権の対中姿勢や憲法改正への影響について懸念の声が上がっています。

石破首相の対中姿勢:中国重視の姿勢が懸念材料?

石破首相は今回、習近平国家主席との首脳会談を調整しています。また、先月にはラオスで李強首相と会談するなど、中国との関係強化に積極的な姿勢を見せています。自民党の森山裕幹事長も日中友好議員連盟で訪中しており、党内にも中国との友好関係を重視する動きが見られます。

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これらの動きに対し、懸念を示す声も少なくありません。国際政治アナリストの佐藤一郎氏は、「石破首相の対中姿勢は、日米関係に悪影響を及ぼす可能性がある」と指摘します。「アメリカは中国の台頭を警戒しており、日本が中国に接近すれば、アメリカとの間に摩擦が生じる可能性は否定できない」とのことです。

憲法改正への影響:棚上げの可能性も?

自民党は衆院の委員長人事において、憲法審査会長を立憲民主党に明け渡しました。このことから、石破政権下での憲法改正が難航する可能性が指摘されています。

日本の尊厳と国益を護る会代表の青山繁晴参院議員は、「石破首相は憲法改正に消極的な姿勢を見せている」と述べ、憲法改正が棚上げされる可能性を危惧しています。「憲法改正は日本の安全保障にとって重要な課題であり、一刻も早く実現する必要がある」と訴えています。

習近平国家主席の国賓来日:復活の可能性は?

2020年春に予定されていた習近平国家主席の国賓来日は、コロナ禍の影響で延期されています。しかし、石破首相の対中重視の姿勢から、国賓来日が復活する可能性も囁かれています。

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青山氏は、「石破首相は外交儀礼を口実に、習氏の国賓来日を復活させる可能性がある」と分析しています。もし国賓来日が実現すれば、日中関係は大きく前進する一方で、日米関係に悪影響を与える可能性も懸念されます。

今後の展望:日米中関係の行方は?

石破首相の南米歴訪は、今後の日米中関係を占う上でも重要な意味を持ちます。特に、トランプ次期大統領との会談が実現するかどうかは、日米関係の行方を左右する可能性があります。

国際情勢専門家の田中美咲氏は、「石破首相は、日米同盟を重視しつつ、中国との関係もバランスよく構築していく必要がある」と指摘しています。「アメリカと中国のどちらにも偏ることなく、日本の国益を最優先に考えた外交戦略が求められる」とのことです。

石破首相の外交手腕が問われる局面を迎えています。今後の動向に注目が集まります。