近年、日本各地で地価上昇のニュースが聞かれるようになりました。東京などの大都市圏はもちろん、地方都市や観光地でも地価が上がっているのです。一体何が起きているのでしょうか？この記事では、日本の地価上昇の現状、要因、そして今後の展望について詳しく解説します。
バブル崩壊後の地価推移
1990年代初頭のバブル崩壊後、日本の地価は長期にわたって下落を続けました。2014年には全国平均で1平方メートルあたり101,700円、東京圏でも204,300円と底値を記録しました。しかし、その後は上昇に転じ、2024年には全国で27.8%、東京圏で30.9%も上昇しています。
バブル期と2014年の地価比較
地方都市の地価上昇も顕著
三大都市圏だけでなく、地方都市の地価上昇も注目されています。地方四市（札幌市、仙台市、広島市、福岡市）では、なんと70.0%もの上昇が確認されています。地方創生が叫ばれる中、地方都市の魅力が見直されていることが背景にあると考えられます。
地価上昇の要因
地価上昇の要因は複数あります。主な要因として、以下の点が挙げられます。
- 低金利政策と住宅需要の増加: 低金利政策により住宅ローン金利が低下し、住宅購入へのハードルが下がったことで、住宅需要が増加しました。
- 海外資本の流入: 日本の不動産は、先進国の中でも割安感があること、外国人による不動産取得の規制が緩やかであることなどから、海外からの投資が増加しています。
- 観光需要の回復: コロナ禍後の観光需要の回復も、一部地域の地価上昇に影響を与えていると考えられます。特に、リゾート地や観光地の地価上昇が目立っています。
富良野の奇跡！地価上昇率84%の理由
国土交通省の令和6年(2024年)地価公示によると、全国で最も地価が上昇した地点は、北海道富良野市の北の峰町でした。前年比で27.9%の上昇、2021年と比較するとなんと84.0%も上昇しています。
北海道富良野の美しい風景
富良野といえば、ドラマ「北の国から」の舞台として知られる自然豊かな観光地です。良質なパウダースノーのスキー場や札幌へのアクセスの良さも魅力です。これらの魅力に加え、外国人投資家による投機的な購入も地価急騰の要因となっていると、不動産市場アナリストの山田太郎氏（仮名）は指摘しています。
今後の地価動向
今後の地価動向は、金利政策、経済状況、そして世界情勢など様々な要因に左右されます。専門家の意見は分かれており、さらなる上昇を予想する声もあれば、調整局面を迎える可能性を指摘する声もあります。今後の動向を注意深く見守る必要があります。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。ぜひ、あなたの周りの地価についても調べてみてくださいね。
