斎藤元彦氏、兵庫県知事選で驚異の追い上げ!立花孝志氏の応援演説が波紋

兵庫県知事選挙は、11月17日の投開票日を目前に、異例の盛り上がりを見せています。斎藤元彦前知事の失職に伴う今回の選挙は、自民党県議の多数派と立憲民主党などが推す稲村和美氏に対し、斎藤氏が猛烈な追い上げを見せています。その背景には、NHK党党首・立花孝志氏の存在が大きく影響しているようです。立花氏は「当選を目指さない」としながらも立候補し、斎藤氏への応援演説を繰り返しており、ネット上での影響力が選挙戦を揺るがしています。

立花孝志氏の応援演説で聴衆熱狂

11月12日夜、JR加古川駅前に現れた斎藤氏は、300人を超える聴衆を前に、「今までやってきた政策、方向性は決して間違っていなかった」と力強く訴えました。聴衆からは拍手と激励の声が飛び交い、熱気に包まれました。

altalt

しかし、注目すべきは聴衆の多さだけではありません。斎藤氏の演説が終わっても、多くの聴衆がその場に残っていました。そして、約5分後、黄色い選挙カーに乗った立花氏が到着すると、「来た、来た」という歓声と拍手が沸き起こりました。

立花氏はマイクを握ると、おなじみの「NHKをぶっ壊ーす」のフレーズに続き、「斎藤氏は陥れられた」と主張する演説を始めました。

告発者急死事件の真相は?

立花氏は演説の中で、「(斎藤氏は)名誉棄損のビラをまかれたのだから、犯人を捕まえるのは当たり前。あれ、(告発者の元県民局長を)殺したのは県議会の奴らですからね」と発言し、波紋を広げています。

この発言は、3月に発生した元県民局長A氏の急死事件を指していると考えられます。A氏は、斎藤知事のパワハラや不審な公金支出を告発する文書をメディアなどに送付した後、7月に急死しました。「一死をもって抗議する」との言葉を残しており、自死とみられています。

A氏の死の前後には、当時の県幹部がA氏の個人情報を持ち歩き、一部県議が百条委員会での公開を要求していたことが明らかになっています。A氏は個人情報が流出することを恐れており、この一連の出来事がA氏の死につながった可能性も指摘されています。

altalt

県議会は、斎藤氏が告発文書への対応を不適切に行ったとして不信任決議を可決し、知事失職と今回の再選挙に至っています。立花氏の発言は、この事件の真相究明を求める声の高まりを反映していると言えるでしょう。

選挙戦の行方は?

立花氏の応援演説は、ネット上で大きな反響を呼んでおり、斎藤氏の追い上げに拍車をかけています。兵庫県知事選の行方は、予断を許さない状況となっています。今後の展開に注目が集まります。