電動キックボードの危険運転、都内で急増!二人乗り、歩道走行…安全な利用のために知っておきたいこと

電動キックボード、手軽で便利な移動手段として人気を集めていますが、一方で危険な運転が目立ち、事故も多発しています。特に東京都内では、二人乗りや歩道走行といった違法行為が報告されており、歩行者との接触事故も後を絶ちません。今回は、電動キックボードの安全な利用方法と、危険運転を見かけた際の対処法について解説します。

電動キックボードの違法行為と罰則

2023年7月の道路交通法改正により、電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」に分類され、16歳以上であれば免許なしで運転できるようになりました。しかし、手軽になった反面、危険な運転をする人も増えています。

二人乗り、飲酒運転は厳禁!

友達同士で一緒に乗ったり、お酒を飲んで運転するのは絶対にNGです。

  • 二人乗り:反則金5,000円
  • 飲酒運転(酒気帯び):3年以下の懲役または50万円以下の罰金
  • 飲酒運転(酒酔い):5年以下の懲役または100万円以下の罰金

alt 東京・青山で記者が目撃した二人乗りのLUUPalt 東京・青山で記者が目撃した二人乗りのLUUP

その他の交通違反にも注意!

  • 信号無視:反則金6,000円
  • 通行区分違反(歩道走行など):反則金様々

交通事故を起こした場合、負傷者の救護や警察への報告を怠ると「ひき逃げ」となり、重い罪に問われます。

事故の現状と対策

警察庁の発表によると、改正道交法施行後1年間(2023年7月~2024年6月)で、電動キックボードによる交通事故は219件、負傷者は226人に上りました。そのうち7割が東京都内で発生しており、レンタル車両による事故が9割を超えています。事故を起こした運転者の半数は20代です。

交通違反の現状

最も多い交通違反は「通行区分違反」(約55%)、次いで「信号無視」(約31%)です。 自転車と同様に、車道の左側端を走行するのが原則です。歩道は例外的に走行できる場合もありますが、歩行者の安全を最優先に考えなければなりません。

警察の取り組み

警察庁は、ヘルメット着用の促進、事業者による交通安全教育の充実、悪質で危険な交通違反の取り締まり強化などを進めています。

電動キックボードを安全に利用するために

電動キックボードは便利で楽しい乗り物ですが、ルールを守って安全に利用することが大切です。

交通ルールを守ること

信号や標識に従い、歩行者や他の車両に注意して運転しましょう。速度を出しすぎず、急ブレーキや急ハンドルは避けましょう。

ヘルメットを着用すること

万が一の事故に備え、必ずヘルメットを着用しましょう。自分の身を守るだけでなく、周囲の人にも安心感を与えます。

飲酒運転は絶対にしないこと

飲酒後の運転は、判断力や reflexes が鈍り、重大な事故につながる危険性が高まります。

二人乗りをしないこと

電動キックボードは一人乗り用です。二人乗りはバランスを崩しやすく、危険です。

歩道走行に注意すること

歩道は歩行者が優先です。歩道を通行する場合は、徐行し、歩行者の邪魔にならないように注意しましょう。

危険運転を見かけたら

危険な電動キックボードの運転を見かけたら、すぐに110番通報しましょう。 ナンバープレートや運転者の特徴、運転状況などを詳しく伝えましょう。「電動キックボードの危険運転を見た」とはっきり伝えればスムーズです。

一人ひとりが交通ルールを守り、安全意識を高めることで、電動キックボードを安全で快適な乗り物として利用できるようになります。 交通ルールとマナーを守り、安全運転を心がけましょう。