大河ドラマ「光る君へ」もいよいよ終盤。紫式部の人生を描いた本作は、初回放送からNHKプラスでの視聴数が歴代ドラマでトップを記録するなど、大きな話題を呼んでいます。華やかな平安時代を舞台に繰り広げられる人間模様、そして俳優陣の熱演に魅了された視聴者も多いのではないでしょうか。今回は、数々のドラマを見てきたテレビウォッチャー、カトリーヌあやこ氏に独自の視点で「光る君へ」で株を上げた俳優ランキングを作成してもらいました。演技力はもちろんのこと、役柄とのハマり具合や今後の活躍への期待も込めて、注目の俳優たちをランキング形式でご紹介!
個性豊かな演技で魅了する俳優陣
第5位:ファーストサマーウイカ(ききょう役)
関西弁で歯に衣着せぬ物言いが印象的なファーストサマーウイカ。これまでヤンキー役が多かった彼女ですが、本作では清少納言(ききょう)役を好演。定子への忠義を貫き、雅な世界観にも違和感なく溶け込んでいました。大河ドラマ出演への並々ならぬ熱意も高く評価されており、今後の女優としての活躍にも期待が高まります。
ファーストサマーウイカ
第4位:三浦翔平(藤原伊周役)
道長の没落を願う藤原伊周を演じた三浦翔平。一族再興への強い思いと、呪詛によって破滅していく様を怪演。「M 愛すべき人がいて」など、コミカルな役柄からシリアスな役柄まで幅広くこなせる演技力が光りました。光と影で例えるなら、道長が光であれば伊周は影。その存在感は、物語に深みを与えていました。
さらに輝くトップ3!
第3位:玉置玲央(藤原道兼役)
藤原道兼を演じた玉置玲央。長兄・道隆にコンプレックスを抱き、父親の愛情に飢える難しい役どころを見事に演じ切りました。まひろの母親を殺害するなど、貴族の傲慢さや冷酷さを表現する演技は鳥肌もの。2020年放送の「恋する母たち」でも不倫夫役を演じており、悪役を演じさせたら右に出るものはいない実力派俳優と言えるでしょう。道兼の悪人ながらもどこか哀愁漂う姿は、視聴者の心に深く刻まれました。
第2位:秋山竜次(藤原実資役)
ロバートの秋山竜次が演じた藤原実資。道長の先輩格として、帝にも臆することなく諫言する宮廷のご意見番的存在。独特の存在感とコミカルな演技で、物語に良いアクセントを加えていました。「クリエイターズ・ファイル」で見せる憑依型の演技は健在で、時代劇との相性も抜群。今後の大河ドラマ出演にも期待がかかります。
第1位:塩野瑛久(一条天皇役)
栄えある第1位は、一条天皇役の塩野瑛久。その麗しい容姿はまさに「光る君」の名にふさわしく、平安貴族の衣装も完璧に着こなしていました。笛の名手である一条天皇を演じるにあたり、実際に塩野自身が笛を演奏したというエピソードも。定子への一途な愛と彰子への優しさ、そして政争に翻弄される天皇としての苦悩を見事に表現し、視聴者を魅了しました。「源氏物語」の光源氏役も期待される、今後の活躍が楽しみな俳優です。
「光る君へ」は、俳優陣の熱演によってさらに輝きを増した作品となりました。今回ご紹介した俳優以外にも、魅力的なキャラクターを演じた素晴らしい俳優たちが多数出演しています。ぜひ、最終回まで見逃さず、彼らの演技を堪能してください。