美智子さまが右大腿骨を骨折されたというニュースは、骨粗鬆症の危険性を改めて私たちに突きつけました。 高齢化社会の日本で、骨粗鬆症は深刻な健康問題であり、特に女性にとっては身近な脅威です。この記事では、骨粗鬆症の予防法と治療法、そして今からできる対策について、専門家の意見も交えながら分かりやすく解説します。
骨粗鬆症とは? 気づかぬうちに忍び寄るリスク
骨粗鬆症とは、骨の密度が低下し、骨がもろくなってしまう病気です。 加齢、特に閉経後の女性ホルモンの減少、カルシウム不足、運動不足などが原因として挙げられます。 恐ろしいのは、自覚症状がほとんどないまま進行していく点です。 ゆりクリニックの矢吹有里院長は、「多くの患者さんが骨折して初めて骨粗鬆症に気づきます。 もっと早く対策しておけばよかった、と後悔される方が本当に多いのです」と警鐘を鳴らします。
2023年1月2日に行われた皇室一般参賀のときの上皇后美智子さま。今年、大腿骨を骨折し手術をしたと報じられた
なぜ女性に多い? 女性ホルモンとの関係
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝(骨吸収と骨形成)のバランスを保つ役割を担っています。閉経後、エストロゲンの分泌が減少すると、骨を壊す作用が優位になり、骨密度が急激に低下していきます。閉経前後の5年間で骨密度は約20%も減少すると言われています。だからこそ、女性は特に骨粗鬆症への意識を高める必要があります。
骨粗鬆症の予防:今日からできる3つのステップ
骨粗鬆症は予防が重要です。 今からできる対策を始めることで、将来の骨折リスクを大きく減らすことができます。
ステップ1:骨密度検査を受ける
矢吹院長は、「30~40代の更年期にさしかかる頃から、骨密度検査を受けることを強くお勧めします」と述べています。 骨密度検査は、骨粗鬆症の早期発見に役立ちます。自分の骨の状態を把握することで、適切な対策を立てることができます。
ステップ2:バランスの良い食事を心がける
カルシウムやビタミンDを豊富に含む食品を積極的に摂りましょう。 牛乳やヨーグルトなどの乳製品、小魚、豆腐、緑黄色野菜などがおすすめです。栄養バランスの良い食事は、健康な骨を作るための基礎となります。
ステップ3:適度な運動を習慣づける
ウォーキングやジョギングなどの運動は、骨に適度な刺激を与え、骨密度を高める効果があります。 また、筋力トレーニングも効果的です。 無理のない範囲で、継続的に運動を続けることが大切です。
骨粗鬆症の治療:専門医に相談を
もし骨粗鬆症と診断された場合は、自己判断せずに専門医に相談しましょう。 薬物療法や運動療法など、様々な治療法があります。 医師の指示に従い、適切な治療を受けることが大切です。
まとめ:健康寿命を延ばすために
骨粗鬆症は、高齢者の寝たきりの原因となることもあります。 健康寿命を延ばすためにも、骨粗鬆症への理解を深め、今からできる予防に取り組みましょう。 この記事が、あなたの健康管理の一助となれば幸いです。
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