神奈川県立こども医療センター豊島勝昭医師:小さな命と家族に寄り添うNICUの現場から

この記事では、神奈川県立こども医療センター周産期医療センター長である豊島勝昭医師のインタビューを通して、NICU(新生児集中治療室)における赤ちゃんの命と家族への寄り添い方、そして医師としての使命感について深く掘り下げます。ドラマ『コウノドリ』の医療監修も務めた豊島医師の言葉から、生命の尊さと医療現場の最前線を感じてください。

ドラマ『コウノドリ』と豊島医師の深い関わり

人気ドラマ『コウノドリ』で医療監修を務めた豊島勝昭医師は、神奈川県立こども医療センター周産期医療センター長として、日々小さな命と向き合っています。ドラマの撮影にも協力し、実際にセンターのNICUに入院していた赤ちゃんも出演していたそうです。

神奈川県立こども医療センターの豊島勝昭医師神奈川県立こども医療センターの豊島勝昭医師

豊島医師はブログ「がんばれ! 小さき生命たちよ Ver.2」を通して、NICUを卒業した子供たちの成長や、病気や障がいを持つ子供と笑顔で暮らす家族の物語を発信しています。これは、現在NICUで闘っている家族へ、未来への希望を繋ぐ大切な役割を果たしています。

NICUにおける家族への温かいサポート体制

NICUは、様々な医療機器と保育器が並び、緊張感に包まれた空間です。しかし、豊島医師が率いる神奈川県立こども医療センターのNICUでは、赤ちゃんの月誕生日を祝ったり、クリスマスコンサートや季節のイベントを開催するなど、温かい雰囲気作りにも力を入れています。

NICUで赤ちゃんを抱っこする医療スタッフNICUで赤ちゃんを抱っこする医療スタッフ

「NICUで生涯を終える赤ちゃんもいるからこそ、生まれてきたこと、日々成長していることを祝い、家族との貴重な時間を大切にしたい」と豊島医師は語ります。両親は24時間いつでも面会可能で、祖父母や兄弟も面会できます。「かるがもルーム」という半個室も設けられ、産後のお母さんがゆっくりと赤ちゃんとの時間を過ごせる配慮もされています。

周産期医療の重要性と豊島医師の使命

周産期(妊娠22週から出生後7日未満)は、母子ともに命の危険に直面する可能性のある重要な時期です。豊島医師は、「生まれた直後の医療が、その赤ちゃんの一生を左右することもある。障がいを残さずに命を救いたい」という強い使命感を持って、日々の診療に取り組んでいます。

新生児の33人に1人がNICUに入院する時代。豊島医師のような医師の存在は、多くの家族にとって大きな支えとなっています。NICUでの温かいケア、そして家族への寄り添いを通して、小さな命が未来へと力強く歩んでいけるよう、豊島医師は今日も尽力しています。

小さな命を守る、大きな愛

豊島医師の活動は、医療現場の最前線で小さな命と家族に寄り添うことの大切さを教えてくれます。 彼の献身的な姿勢は、私たちに生命の尊さを改めて考えさせ、未来への希望を与えてくれるでしょう。