トヨタのコンパクトカー、ルーミー。販売台数の落ち込みから不死鳥のように復活し、ランキング首位に返り咲くほどの人気を誇ります。しかし、専門家の中にはその評価を疑問視する声も。今回は、そんなルーミーの魅力と弱点、人気の秘密を徹底的に分析します。
ルーミー人気の秘密：なぜ売れ続けるのか？
ルーミーが多くのユーザーに支持される理由は、その使い勝手の良さ、価格、そして広々とした室内空間と言えるでしょう。コンパクトなボディながらも、大人7人が乗車できるゆとりある空間は、ファミリー層を中心に高い評価を得ています。
ルーミーのエクステリア
さらに、スライドドアの採用も人気のポイント。狭い駐車場でも乗り降りが楽に行えるため、子育て中の家庭や高齢者にとって大きなメリットとなっています。価格帯も手頃で、維持費が抑えられることも魅力の一つです。
ルーミーの辛口評価：専門家の意見は？
一方で、自動車評論家からは辛口な意見も出ています。自動車評論家の渡辺陽一郎氏は、「後部座席の座り心地の悪さ、1Lエンジンの非力さ、ノイズの大きさ、ハンドリングの鈍さ、走行安定性の低さ、乗り心地の悪さ」などを指摘。特に、1Lエンジンは車重に対してパワー不足であり、ノイズも大きいと酷評しています。
エンジンと走行性能
渡辺氏は、ルーミーのエンジンについて、「900kg級のパッソ・ブーン用に開発されたエンジンを、1100kg級のルーミーに搭載しているため、負荷が大きく、動力性能不足とノイズの原因となっている」と分析。ターボモデルについても、常用回転域でのノイズが大きい点を指摘しています。
ハンドリングと乗り心地
ハンドリングに関しては、ステアリング操作に対する反応が鈍く、車線変更時などの安定性に欠けるとのこと。乗り心地についても、低速域での揺れが気になるとしています。
ルーミーのインテリア
ライバル車との比較：スズキ ソリオとの違いは？
ルーミーのライバル車として挙げられるのが、スズキ ソリオです。ソリオは、ルーミーと同様にコンパクトなボディでありながら広い室内空間を備えています。燃費性能も高く、価格帯も近いことから、ルーミーと比較検討されることが多い車種です。
自動車ジャーナリストの片岡英明氏は、「ソリオと比較すると、ルーミーは走行性能や乗り心地で劣る部分があるものの、価格や装備の充実度で優位性がある」とコメント。ユーザーのニーズによって最適な車種が異なることを示唆しています。
まとめ：ルーミーは買い？
ルーミーは、広々とした室内空間、スライドドアの利便性、手頃な価格など、多くの魅力を持つ一方で、走行性能や乗り心地に課題も抱えています。購入を検討する際は、自身のニーズや優先順位を明確にし、ライバル車と比較しながら慎重に判断することが重要です。
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