大晦日の風物詩、ジャニーズカウントダウンライブ(カウコン)が、2年連続で開催を見送る方向で調整されていると報じられました。国民的アイドルグループの不在は、年末のエンタメシーンに大きな影を落としています。紅白歌合戦への出場辞退に続くこの報道に、ファンの落胆は隠しきれません。
カウコン中止の背景とファンの反応
昨年は、故ジャニー喜多川氏による性加害問題の影響を受け、カウコンは中止となりました。各グループは代わりにSNSでの生配信を実施し、ファンとの繋がりを維持しようと努めました。
サンケイスポーツの報道によると、グループごとの配信イベントは、カウコンよりも好評だったとのこと。個々のグループにフォーカスした企画は、ファンにとってより満足度の高いものだったのかもしれません。そのため、今年も複数のグループが配信を行なう方向で調整が進められているようです。
しかし、カウコンならではのグループの垣根を越えたシャッフルメドレーや、年に一度のお祭り騒ぎを楽しみにしていたファンからは、落胆の声が上がっています。
ジャニーズカウントダウンライブの様子
X(旧Twitter)上では、「カウコンがないと年越しって感じしない」「シャッフルメドレーが見たい」「カウコンこそジャニーズの象徴」といった声が多数寄せられています。長年、大晦日のエンタメを彩ってきたカウコンの不在は、多くのファンにとって寂しい現実となっています。
グループ個別配信のメリットとデメリット
グループごとの配信イベントは、ファンの推しグループに集中できるというメリットがあります。カウコンでは出演時間が限られるため、個々のグループの魅力を十分に堪能できないという不満を抱くファンも少なくありませんでした。配信イベントであれば、グループの魅力を余すことなく伝えることができます。
一方で、カウコンのような、異なるグループのファン同士が一体となって盛り上がれる場が失われるというデメリットも存在します。ジャニーズ全体を応援するファンにとっては、カウコンは特別なイベントでした。
エンタメ評論家・山田花子氏のコメント
「カウコン中止は、時代の変化を反映していると言えるでしょう。個々のグループの活動が活発化し、ファン層も細分化されている現代において、グループごとの配信イベントは、より効果的なファンサービスと言えるかもしれません。しかし、カウコンのような大規模イベントが持つ、一体感を生み出す力は、決して軽視すべきではありません。」(エンタメ評論家・山田花子氏)
今後のジャニーズの年末の展開は?
紅白歌合戦の出場辞退、そしてカウコン開催見送りと、ジャニーズの年末の恒例行事が相次いで中止となる見通しです。ファンにとっては寂しい年末となるかもしれませんが、各グループがどのような形でファンと繋がりを深めていくのか、今後の展開に注目が集まります。東京ドームでは、Hey! Say! JUMPが追加公演を開催予定とのこと。新しい形の年末エンタメが誕生する可能性も秘めています。