高齢者を狙ったリフォーム詐欺が後を絶ちません。今回は、29歳の女が屋根の必要のない工事を勧誘し、80代女性から52万円を騙し取ろうとした事件について詳しく見ていきましょう。
29歳女性、架空のリフォーム会社で詐欺未遂
11月13日、警視庁五日市署は、八王子市在住の貞安瑠希容疑者(29)を詐欺未遂の疑いで逮捕しました。貞安容疑者は7月6日、あきる野市に住む80代女性の自宅を訪れ、「屋根の土台の木が腐っている。取り換えないと雨漏りする」と嘘をついて、52万円の屋根垂木工事の契約を結ぼうとしました。
貞安瑠希容疑者のFacebookより
幸いにも、近隣住民からの通報により、警察官が貞安容疑者を発見。被害女性は契約を解除し、事なきを得ました。専門家の調査の結果、屋根は腐っておらず、工事は全く必要ない状態だったことが判明しました。
巧妙な手口と虚偽の名刺
貞安容疑者は、神奈川県横浜市に本社を置くリフォーム会社の名刺を所持し、「東京支店 支店長 現場責任者」を名乗っていました。しかし、名刺に記載された新宿の住所には、該当するリフォーム会社は存在せず、架空のものでした。
逮捕された貞安容疑者の写真
警視庁の取り調べに対し、貞安容疑者は「弁護士が来てから話します」と供述しているとのことです。
容疑者の素顔と住居
貞安容疑者は、八王子市の築40年の商業ビル内の4LDKの部屋に住んでいました。家賃は月15万円弱と高額で、一人暮らしには広すぎる印象です。近隣住民によると、容疑者の素顔はあまり知られておらず、謎に包まれています。
高齢者を狙った悪質リフォーム詐欺に注意
今回の事件は未遂で終わりましたが、高齢者を狙ったリフォーム詐欺は増加傾向にあります。不審な勧誘には十分注意し、少しでも不安を感じたら家族や警察に相談することが大切です。
専門家の意見
住宅リフォームコンサルタントの山田一郎氏(仮名)は、「悪質な業者は巧妙な手口で高齢者を騙そうとします。屋根の修理以外にも、外壁塗装や水道管の交換など、様々な口実で高額な工事を勧誘してくるケースがあります。契約を急がせる業者は特に注意が必要です」と警鐘を鳴らしています。
今回の事件を教訓に、悪質なリフォーム詐欺から身を守るための知識を深め、安心して暮らせる社会の実現を目指しましょう。
まとめ
リフォーム詐欺は巧妙化しており、誰もが被害者になり得ます。日頃から周囲と情報共有し、怪しい勧誘には毅然とした態度で対応することが重要です。この記事が、リフォーム詐欺の被害防止に役立つことを願っています。