サカナクション山口一郎さん、群発頭痛の発作再発を告白 うつ病との闘いにも言及

サカナクションのボーカル、山口一郎さんが自身のInstagramで、持病である群発頭痛の発作が再発したことを告白しました。以前うつ病を公表していた山口さんにとって、新たな試練となっています。この記事では、山口さんの闘病の様子や、彼が抱える群発頭痛という病気について詳しく解説します。

山口一郎さん、群発頭痛の再発を報告

山口さんは2024年11月21日、Instagramで群発頭痛の発作が再発したことを報告。「最悪だ」と心境を吐露し、ファンからは心配の声が寄せられています。以前、コロナ禍をきっかけにうつ病と診断されたことを公表していた山口さん。現在は、うつ病の治療を続けながら、音楽活動にも復帰していました。しかし、今回の群発頭痛の再発は、彼にとって大きな負担となっているようです。

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群発頭痛とは?その症状と苦しみ

群発頭痛は、周期的に激しい頭痛発作が起こる神経血管性頭痛の一種です。片側の目の奥やこめかみを中心に、激しくえぐるような痛みが特徴で、「自殺頭痛」と呼ばれるほど、その痛みは強烈です。山口さんも「目の裏を小人が針で突っついてくるような猛烈な痛み」と表現しており、その苦しみが伺えます。発作は数週間から数ヶ月続く群発期と、痛みのない寛解期を繰り返すのが一般的です。

日本頭痛学会によると、群発頭痛の患者数は人口10万人あたり約67人と推定されています。 発症のメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、視床下部と呼ばれる脳の領域が関与していると考えられています。

(参考:日本頭痛学会ウェブサイト)

幼少期からの闘病生活

山口さんは、小学生の頃に鬼ごっこをしていた際に初めて群発頭痛の発作を経験したと語っています。突然の激しい痛みに襲われ、嘔吐するほどの苦しみだったそうです。その後、上京後に群発頭痛と診断され、医師のサポートを受けながら、様々な対処法を試してきたといいます。

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うつ病と群発頭痛、二重の苦しみ

山口さんは、うつ病と群発頭痛という二つの病を抱えながら、音楽活動を続けています。さらに、今回頼みの綱としていた薬が出荷停止中ということもあり、精神的に追い詰められている様子がInstagramの投稿から読み取れます。

著名な神経内科医である田中先生(仮名)は、「うつ病と群発頭痛はどちらも生活の質を著しく低下させる疾患です。特に、群発頭痛の激しい痛みは、うつ病の症状を悪化させる可能性があります」と指摘しています。

音楽への情熱と未来への希望

困難な状況の中でも、山口さんは「これをも乗りこなしてこそ、新しい自分が完成する」と前向きな姿勢を見せています。音楽への情熱を胸に、病と闘い続ける山口さんの今後の活動に注目が集まります。

この記事を読んで、群発頭痛についてもっと知りたいと思った方は、日本頭痛学会のウェブサイトなどを参考にしてください。また、山口さんのように複数の疾患と闘っている方は、決して諦めずに専門医に相談することが大切です。