「私、失敗しないので」──この決めゼリフで国民的ドラマ『ドクターX』(テレビ朝日系)の主人公、大門未知子を演じた女優、米倉涼子に、今、キャリアを揺るがすような「失敗」の危機が迫っている。彼女が直面しているのは、薬物使用の疑惑とそれに伴う当局の厳しい捜査だ。
ドラマ「ドクターX」の主人公・大門未知子役で知られる米倉涼子
突如浮上した薬物疑惑と「マトリ」の捜査
米倉涼子に突然の疑惑が浮上したのは、10月6日のことだった。翌7日には逮捕情報が飛び交い、彼女が暮らすマンションには昼夜を問わずメディアが殺到し、大騒動に発展した。様々な情報が錯綜する中、10月11日には『週刊文春』が、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部、通称「マトリ」が米倉涼子に関する捜査を進めており、8月には家宅捜索で複数の関係品を押収したと報じた。
米倉は、9月17日に予定されていた『BARNEYS NEW YORK』銀座本店のリニューアルオープンイベントを突如欠席。以来、次々と予定されていたイベントをキャンセルしており、体調不良説も流れていた。現在も彼女の所在は不明だが、メディアの目を避けるためホテルで生活しているという情報が有力視されている。
恋人ゴンサロ氏の「海外脱出」とその背景
この窮地を傍で支えるはずのアルゼンチン人タンゴダンサーの恋人、ゴンサロ・クエッショ氏は「海外脱出」をしている。ゴンサロ氏は2005年にダンス講師として来日し、2018年に米倉にタンゴを教えた後、2年後には交際がスクープされた。米倉と同棲しており、独立後には彼女のマネージャーのような役割も担っているとされていた。家宅捜索で関係品が押収された以上、ゴンサロ氏も当然「捜査対象」と見られている。
ゴンサロ氏は10月から都内のダンス教室で講師を務める予定だったが、教室のSNSでは「諸事情により帰国が延期になった」とアナウンスされている。本人はブログで薬物疑惑について一切触れることなく「ご迷惑をおかけして大変申し訳ありません」と謝罪し、「インドネシアでの仕事が終わる頃、父の病状が悪化したと連絡が入り、それと同時に、父の面倒をみていた姉も体調を崩して入院したという連絡がきたので、慌ててインドネシアからアルゼンチンに帰国しました」と、家族の病気のためにアルゼンチンに滞在していることを明かしている。現時点では帰国時期は不明だ。
ゴンサロ氏のダンススクールに20年来通う友人の男性は、彼らの仲についてこう語る。「ゴンサロは20年前、20歳くらいのときに来日しました。とにかく明るく陽気な人で、生徒の肩に手を回すのは当たり前で、常に笑っていました。米倉さんはいまもときどきスタジオに来て彼と踊っていて、それはラブラブでうらやましいくらいでした。最後に見たのは1カ月以上前でしょうか。ゴンサロは9月には仕事のために出国しましたからね。戻ってきたらパーティを開催する予定だったのですが……」。
芸能界引退の可能性と「事務所閉鎖」の噂
タンゴは男女が抱き合い、全身を使って表現するセクシーで情熱的なダンスだ。仲間たちが目撃した「ラブラブダンス」を考えれば、ゴンサロ氏だけが米倉を捨てて「逃亡」したとは考えづらい。米倉の今後について、芸能ジャーナリストは「逆」の可能性を指摘する。
「実は米倉さんが、お世話になっている大物芸能関係者に『事務所閉鎖』のあいさつをしたという情報があるんです。2020年にオスカープロモーションを退社し、自ら社長を務める個人事務所を設立した米倉さんですが、この事務所を閉めるということは、実質、芸能界引退ということになります。捜査を受けたことでイメージが低下したため、これ以上、表舞台で活動することはできないという判断なのかもしれません。むしろ、米倉さんが『彼』を追ってアルゼンチンに行く可能性のほうが高いのでは」。
巨額プロジェクトへの影響と厳しい芸能界の目
大手代理店関係者は、今回の疑惑が今後の仕事に与える影響について懸念を示す。「捜査の結果次第ですが、新規のCM契約はかなり難しいでしょう。もともと米倉さんは『マージンを取られるのが嫌だ』という理由で広告代理店を毛嫌いしており、自分の人脈を生かした『直取引』をしたがるタイプの方なので、代理店との付き合いは薄いんです。危機に瀕した米倉さんを助けようとする関係者は少ないでしょう。少なくとも、我々が現時点でクライアントに対して起用をおすすめすることはないですね」。
さらに、米倉には本来、2026年2月までスキャンダルを絶対に避けなければならない事情があったという。米倉に近しいドラマ業界関係者がこう明かす。「一番大変なのは、2026年2月から配信予定の『エンジェルフライト THE MOVIE』(Amazon Prime Video)の配信がなくなることです。巨額の製作費を投じた超大作ですから、もし米倉さんのせいでお蔵入りになった場合、『製作費を返せ』と言われる可能性があります」。
「凶」の運勢と慎重な行動の裏側
「そうならないためにも、米倉さんは1年ほど前から、2025年の行動は慎重にならないとと、戒めて行動してきたはずですが……」とドラマ業界関係者は続ける。不穏な予兆は以前からあったという。
「米倉さんはずいぶん前から、占いに傾倒していたんです。独立した際や離婚のときも占い師さんにみてもらっていました。この占いでは、彼女は、2025年は全体的に『凶』の低迷期だそうです。災いを避ける意味合いからも、『エンジェルフライト』の配信を2026年にしたのも、験を担いでのことと聞いています。そこまで気をつけていたのになぜ、捜査を受けるようなことになったのか」。
はたして米倉涼子は、この厳しい状況の中、自身の潔白を証明し、キャリアの危機を乗り越えることができるのだろうか。
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