プーチン大統領がウクライナへの新型ミサイル使用を発表した動画をきっかけに、大統領の健康状態に関する憶測が再びネット上で広がっています。一見何気ない発表動画ですが、その中に隠された手がかりから様々な議論が巻き起こっているのです。一体何が人々の注目を集めているのでしょうか?
動画で確認された「異変」とは?
2024年11月21日に公開された動画で、プーチン大統領は新型極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」のウクライナでの使用を認めました。NATO諸国のロシアへの行動への対抗措置として、このミサイルの実戦テストを継続すると述べています。
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しかし、この重要な発表以上に注目を集めたのが、プーチン大統領の両手の動きでした。動画では、大統領の手が20分以上動いていないように見える場面があり、以前から囁かれていた健康不安説が再燃したのです。ウクライナ内務省顧問のアントン・ゲラシチェンコ氏はX(旧Twitter)でこの点を指摘し、150万回以上の閲覧数を記録しました。音声と口の動きの不一致も指摘されており、動画編集の不自然さを疑う声も上がっています。
専門家や映画監督も動画の不自然さを指摘
映画監督のパトリック・ヘルシャー氏も、プーチン大統領の健康状態について公に疑問を呈しています。大統領府公式サイトで公開された動画に加工の痕跡があると指摘し、元の映像を編集した動画を公開しました。この動画では、プーチン大統領の手の部分に別の映像が重ねられている様子が強調されています。
さらに、この動画公開前には、プーチン大統領がソチでの会議出席以降、2週間公の場に姿を見せていなかったという報道もあり、健康不安説に拍車をかけています。ロシア政府は10月にプーチン大統領が中央臨床病院を訪れた際、健康上の問題はないと声明を発表しましたが、憶測は収まりません。
過去の健康不安説と今回の関連性
プーチン大統領の健康状態については、長年にわたり様々な憶測が飛び交ってきました。手の震えや顔のむくみなど、具体的な症状に関する情報も出回っており、パーキンソン病などの病名を挙げる専門家もいます。過去には、テーブルを握りしめながら話す様子や、腫れぼったい顔などが健康不安説の根拠とされてきました。
専門家の間でも意見は分かれています。ロシア政治の専門家であるケント大学のリチャード・サクワ名誉教授は、プーチン大統領には常に医療チームが付いているものの、それは予防的な措置だと述べています。一方で、他の専門家は匿名の情報源を元に、プーチン大統領が深刻な病気を患っている可能性を指摘しています。
真実はどこにあるのか?
一部のソーシャルメディアユーザーは、問題の動画をよく見るとプーチン大統領は途中で手を動かしているため、単に映像の質が悪いだけだと主張しています。真偽のほどは定かではありませんが、プーチン大統領の健康状態に関する情報は、公式な発表が少なく、憶測の域を出ないのが現状です。今後の動向に注目が集まっています。