高級車ブランド、ジャガーが新たなブランドイメージを発表し、大きな話題を呼んでいます。2026年頃の完全電気自動車(EV)発売に向けた布石として打ち出された今回のリブランディング。新ロゴ、躍動感あふれるジャガーのシンボルマーク、そして斬新な動画広告など、その変貌ぶりに注目が集まっています。しかし、一方でその革新的なアプローチには賛否両論の声も上がっているようです。
ジャガーの新たな哲学「活気あふれるモダニズム」とは?
ジャガーは、今回のリブランディングで「活気あふれるモダニズム(Exuberant Modernism)」という新たな哲学を掲げました。「想像力豊かで、大胆で、芸術的」というキーワードを軸に、あらゆる場面でブランド体験を刷新していくとのこと。創業者の「何物の模倣でもない」という信念を現代的に解釈したビジョンだと、最高クリエイティブ責任者(CCO)のジェリー・マクガバン氏は語っています。
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動画広告で物議醸す?イーロン・マスクも反応
ところが、この「活気あふれるモダニズム」を体現した動画広告が、思わぬ波紋を広げています。オートクチュールをまとったモデルたちが、壁にペイントしたり、ハンマーを手にポーズをとったりする様子は、一部からは「奇抜すぎる」「理解できない」との声も。あのイーロン・マスク氏もX(旧Twitter)で「車は売っているのかい?」と反応し、大きな話題となりました。ジャガーはマスク氏に丁寧な返信をし、12月のイベントへの招待まで行うなど、機転を利かせた対応を見せています。
批判の声も…保守派からは「ウォーク・イデオロギー」との指摘も
保守派からは、今回のリブランディングを「ウォーク・イデオロギー」の表れだと批判する声も上がっています。多様性や包括性を重視する姿勢が、一部の人々の反感を買っているようです。また、バドライトの広告を例に挙げ、今回の騒動と重ね合わせる意見も見られました。
ジャガーの挑戦、その行方は?
2024年12月に詳細が発表される予定ですが、新型EVの登場は2026年になるとのこと。イギリスでの内燃機関車生産からの撤退、現行モデルの在庫販売など、ジャガーは大きな転換期を迎えています。EV市場への本格参入に向けた今回のリブランディング。賛否両論ありますが、少なくとも大きな注目を集めたことは間違いありません。今後のジャガーの動向に、ますます目が離せなくなりそうです。
ジャガーのEV戦略、そしてブランドイメージ刷新の行方はいかに?今後の展開に期待が高まります。