黒人の隣人をドア越しに射殺、白人女に禁錮25年 米フロリダ州


判決を言い渡されたのはスーザン・ロリンツ被告(60)。検察側は最高刑の禁錮30年を求刑していたが、ロバート・ホッジス裁判官は被告に前科がなかったことを理由に25年の禁錮とした。

ロリンツ被告は2023年6月2日、自宅アパートの玄関ドアをノックした隣人のアジャイク・オーウェンズさんに対し、ドア越しに発砲して死亡させたとして過失致死罪に問われ、今年8月に陪審団が有罪を言い渡した。

フロリダ州には、状況に応じて自衛のための殺傷力行使を認める法律がある。ロリンツ被告は調べに対し、命の危険を感じたと供述していた。

量刑言い渡しにあたり、ロリンツ被告は「命を奪ってしまったことを申し訳なく思う。殺すつもりはなかった」と謝罪し、あの晩はオーウェンズさんが叫び声を上げていたので混乱していたと振り返った。

ロリンツ被告は逮捕後の警察の調べに対し、オーウェンズさんの子どもたちを含む近所の子ども数人が自分の家の前でやかましく遊び、おもちゃを放置していたことからオーウェンズさんと口論になったことがあると供述。事件があった夜は、オーウェンズさんが自宅のドアをたたいて「殺してやる」と叫んでいたと訴えた。

弁護側は、ロリンツ被告には銃撃するしか選択肢がなかったと主張。しかし裁判官は、通報を受けて警察が向かっていることをロリンツ被告は知っていたと述べ、オーウェンさんが押し入ろうとする様子もなかったと指摘した。



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