記録的な大寒波が中国北部から韓国にかけて猛威を振るい、交通麻痺や事故が多発、人々の生活に大きな影響を与えています。中国では救急車が雪で立ち往生する事態が発生し、市民生活に深刻な支障が出ています。韓国でも11月としては観測史上最大の降雪を記録し、各地で混乱が広がっています。
中国:救急車も立ち往生、市民生活に深刻な影響
中国北部では24日から大寒波が襲来し、当局は不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。しかし、この寒波の影響は深刻で、病院前で救急車が雪に阻まれ立ち往生する事態も発生しました。救急隊員が懸命に押しても動かず、一刻を争う患者の搬送に大きな支障が出ているとみられます。また、バスが立ち往生し、乗客総出で車体を動かそうとする様子も確認されています。厳しい寒さの中、市民生活は大きな混乱に陥っています。
雪で立ち往生する救急車
韓国:11月としては記録的な大雪、死者も
この大寒波の影響は中国にとどまらず、韓国にも及んでいます。27日には、韓国で11月としては記録的な大雪を観測。各地で交通機関が麻痺し、事故が多発するなど、混乱が拡大しています。道路ではトラックが横転する事故も発生し、ロイター通信によると、少なくとも5人が死亡したと報じられています。韓国気象庁は引き続き警戒を呼びかけており、今後の雪の状況によっては更なる被害の拡大も懸念されます。
横転したトラック
韓国の気象専門家、パク・ミンソク氏(仮名)は、「今回の大雪は11月としては異例の規模であり、気候変動の影響が懸念される。今後の気象情報に注意し、適切な対策をとることが重要だ」と警鐘を鳴らしています。
東アジアの冬:更なる警戒が必要
今回の大寒波は、中国、韓国だけでなく、東アジア全体に影響を及ぼす可能性があります。今後も厳しい寒さが続くことが予想されるため、各国当局は警戒を強めています。気象情報に注意し、不要不急の外出は控えるなど、各自で適切な対策を講じることが重要です。