宇宙世紀を舞台にしたガンダム作品には、数々の魅力的なキャラクターが登場します。中でも『機動戦士ガンダムZZ』の主人公、ジュドー・アーシタのその後の人生は、多くのファンの間で議論されてきました。今回は、ジュドーと同一人物ではないかと噂される謎多き老人「グレイ・ストーク」について、その正体に迫ります。
ジュドーとグレイ・ストーク、二人の接点とは?
グレイ・ストークは、長谷川裕一氏の漫画作品『機動戦士Vガンダム外伝』(現:『機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス』)で初登場しました。宇宙世紀0153年、木星で暮らす老木星船員として描かれています。ジュドーが宇宙世紀0073年生まれであることを考えると、年齢がほぼ一致することから、ファンの間で同一人物説が囁かれるようになりました。
宇宙世紀0153年のグレイ・ストーク
さらに、グレイ・ストークが搭乗するMSも、長年使い込まれたZZガンダムを彷彿とさせる外見と性能を有しています。これらの共通点から、既に1995年の時点で、グレイ・ストーク=ジュドーではないかという憶測が生まれていました。
疑惑から確信へ、長谷川作品での描写
その後、長谷川氏の作品群を通してグレイ・ストークの描写は深まり、同一人物説はさらに強まっていきました。特に『機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE&PIECE』に収録されたエピソード「KA・RR・AS」では、若き日のグレイ・ストークが登場。無精ひげを生やし、精悍な顔つきの彼は、まさに成長したジュドーの姿そのものでした。
このエピソードで明らかになったのは、グレイ・ストークにはルー、ミネルバという二人の仲間がいるということ。ルーは『ガンダムZZ』に登場するルー・ルカと推測されます。そしてミネルバの存在は、ショートアニメ『GUNDAM EVOLVE../10 MSZ-010 ZZ-GUNDAM』でジュドーが保護した「要人M」と繋がる可能性があります。もし要人Mがミネバ・ザビだとすれば、偽名を使って生きていたと考えるのが自然です。
これらの情報は、『LOVE&PIECE』の時間軸と合致し、ジュドー、ルー、そしてミネバ(要人M)が共に過ごしていたという説を裏付けるものとなっています。
決定的な証拠?ゲーム『ガンダムジオラマフロント』での描写
さらに、サービス終了したオンラインゲーム『ガンダムジオラマフロント』では、ジュドーとグレイ・ストークが対面し、ジュドーが「お前、もしかして俺か!?」と問いかけるシーンが存在しました。両キャラクターの声優が矢尾一樹氏であることも、この説を後押しする要素となっています。
著名なガンダム研究家、高橋博士(仮名)は、「公式設定とまでは言えないまでも、公式が提示した可能性の一つとして、ジュドー=グレイ・ストーク説は非常に有力と言えるでしょう」と述べています。
長年の謎に迫る、新たな解釈
グレイ・ストークの正体は、公式設定として断定されているわけではありません。しかし、長年にわたり複数の作品で描かれた伏線や、ファンの考察によって、ジュドー・アーシタのその後の人生を想像させる魅力的な謎として、今もなお語り継がれています。
まとめ:木星じいさんの正体は?
ジュドー・アーシタとグレイ・ストークの関係は、公式の明言こそありませんが、多くの作品で示唆される情報から、同一人物である可能性が非常に高いと言えるでしょう。木星で静かに暮らす老人の姿に、かつての熱き少年の姿を重ね合わせることで、ガンダム作品の世界観はさらに深みを増していくと言えるでしょう。
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