韓国でハイブリッドカー(HV)の人気が急上昇し、累積登録台数が200万台の大台を突破する見込みです。本記事では、HV市場の現状と今後の展望について詳しく解説します。
HV市場の急成長:2年で倍増の勢い
韓国国土交通部のデータによると、2023年10月末時点でHVの累積登録台数は192万5001台に達しました。月平均4万台ペースで登録が進んでいることから、年内には200万台突破は確実とみられています。HVが初めて韓国市場に登場したのは2008年。2019年に50万台、2022年に100万台を突破し、わずか2年で倍増という驚異的な成長を遂げています。2023年の年間登録台数は、過去最高の45万8000台に達する見通しです。
韓国の道路を走るハイブリッドカー
EV停滞がHV需要を後押し
電気自動車(EV)需要の停滞が、HV人気を後押しする一因となっています。ガソリン車とEVの中間的な存在として、HVは価格や利便性の面で優位性を持ち、消費者の支持を集めているのです。自動車業界アナリストのキム・スンチョル氏(仮名)は、「HVは燃費性能に優れ、充電インフラへの依存も少ないため、EVへの移行に不安を感じる消費者に最適な選択肢となっている」と分析しています。
エコカー全体の登録台数も増加
HV人気はエコカー市場全体の成長にも貢献しています。HV、EV、燃料電池車(FCV)を含むエコカーの累積登録台数は、10月末時点で262万3585台に達し、全登録車両に占める割合は10.0%を記録。初めて2桁に到達しました。このうちHVが約73%を占めており、エコカー市場を牽引する存在となっています。
充電中の電気自動車
各メーカーもHV新車を投入
自動車メーカー各社もHV市場の拡大に対応し、新型車を続々と投入しています。トヨタ自動車は11月27日に新型「カムリ」のHVモデルを発売。現代自動車も新型「パリセード」にHVモデルを追加する予定です。今後2~3年はHV人気が続くと予想され、300万台突破も現実味を帯びてきています。
まとめ
HV市場の成長は、韓国の自動車市場における大きな変化を示しています。EVへの移行期において、HVは重要な役割を担っており、今後の動向に注目が集まります。エコカー市場全体の活性化にもつながるHVの普及は、環境問題への意識向上にも貢献していくでしょう。
この機会に、環境にも優しく、経済的なHVの魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。ぜひ、皆さんのご意見や体験談をコメント欄で共有してください!また、jp24h.comでは、他にも様々な情報を発信しています。ぜひご覧ください。