政策秘書A氏が代表を務める会社への“公金還流”疑惑 を、「週刊文春 電子版」で報じた日本維新の会・高木かおり総務会長(53)。彼女が代表を務める資金管理団体が「その他の政治団体」である「政佳会」に多額の寄附を行っており、その大半が“使途不明金”となっていることがわかった。
高木氏の資金管理団体が計1175万3556円を寄付
政佳会の代表は、A氏がかつて代表を務めていた株式会社Kaijoの現代表B氏。会計責任者には同社の役員の1人が就いている。この「政佳会」に高木氏の資金管理団体「福保会」が、確認できた2017年以降だけでも計1175万3556円を寄附していることが判明した。
政佳会の収支報告書に目を通すと、支出の大半に内訳の記載がなく、具体的な使途が確認できない“使途不明金”なのだ。2017年から2023年までで、計1443万5556円にのぼる。
政治資金に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が指摘する。
「政治資金規正法では、『その他の政治団体』の場合、5万円以上の活動費を記せば良く、公開基準が緩い。政治資金規正法の趣旨に照らすと、透明性確保の観点で疑義が残ります」
高木事務所に政佳会の“使途不明金”について尋ねると、書面で次のように回答した。
「政佳会は、高木かおりを支持する後援団体です。所在地、会計責任者も別の団体です。 後援会活動を活発化していただくために、寄附をしたものです。政佳会については、その目的のために適正に支出され、収支についても政治資金規正法に基づき適正に報告がなされているものと認識しております」
配信中の「 週刊文春 電子版 」では、福保会が政佳会に多額の寄附を行うスキームの背景、政佳会に寄附をする人物、秘書A氏が代表を務める3社へのカネの流れなどについて詳報している。
「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル






