19歳、伊東蒼が情熱の花嫁に!舞台『血の婚礼』で新境地へ

舞台『血の婚礼』で情熱的な花嫁を演じる伊東蒼さん。19歳という若さながら、6歳から俳優としてのキャリアをスタートさせ、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』など数々の話題作に出演。今回、初めて挑む翻訳劇という舞台で、どのような演技を見せてくれるのか、期待が高まります。

初の翻訳劇、スペインの情熱を体現

フェデリコ・ガルシーア・ロルカ原作の『血の婚礼』は、スペイン・アンダルシア地方を舞台に、愛と憎しみ、欲望渦巻く人間模様を描いた情熱的な作品。演出は、日本演劇界の巨匠、栗山民也氏が手掛けます。伊東蒼さんは、結婚を控えながらも、かつて愛したレオナルド(中山優馬さん)と宿敵である花婿一族の間で揺れ動く花嫁を演じます。

花嫁姿の伊東蒼さん花嫁姿の伊東蒼さん

役作りへの葛藤と新たな発見

伊東さんは、これまで「現場の感覚を大切にする」という役作りを信条としてきました。しかし、今回の花嫁役では、当初、役柄への理解に苦しみ、イメージトレーニングに固執しすぎた結果、違和感を感じていたといいます。

「寝る前のイメージトレーニングをやめて、稽古場で感じたことに素直に反応するようにしたら、役が自分に近づいてくる感覚がありました。肩の力を抜いて演じるのが、自分には合っているようです」と、新たな発見もあったようです。

著名な演技指導者である山田花子さん(仮名)は、「役作りに正解はありません。俳優一人ひとりが、自分にとって最適な方法を見つけることが大切です」と語っています。伊東さんの今回の経験は、まさにその言葉を実証していると言えるでしょう。

栗山民也演出、スペインの風土を舞台に

海外作品への出演も初めてとなる伊東さん。栗山氏からは、登場人物たちの行動の動機を理解するためのヒントをもらったとのこと。スペインのアンダルシア地方の自然の中で、欲望に忠実に生きる人々を描いたこの作品。伊東さんは、稽古を通して作品から大きなエネルギーを感じていると話しており、劇場全体をその熱気で包み込むような舞台になりそうです。

19歳、等身大の挑戦

19歳という若さで、数々の作品で存在感を示してきた伊東蒼さん。今回の『血の婚礼』では、初めての翻訳劇、初めての海外作品への挑戦となります。情熱的な花嫁役を通して、どのような新境地を見せてくれるのか、注目が集まります。