渋谷強盗事件:スマホ落としたフリで因縁をつけ、通行人を脅迫

渋谷区で発生した強盗事件。恐ろしいことに、犯人グループは「スマホを落とした」という嘘の言い訳を使い、通行人に因縁をつけ、金品を奪っていました。この記事では、事件の詳細と背景、そして私たちが身を守るための対策について解説します。

スマートフォンを落とし、因縁をつける手口

2024年5月24日未明、渋谷区内の路上で29歳の男性が、4人組の男たちに突然絡まれました。男たちはわざとスマートフォンを落とし、「液晶が割れた、弁償しろ」と男性に因縁をつけ、近くの公園に連れ込みました。

渋谷区の公園イメージ渋谷区の公園イメージ

彼らは男性を土下座させ、約1分間にわたり後頭部を踏みつけるなどの暴行を加え、現金約9万3000円が入ったバッグとスマートフォンを奪って逃走しました。被害男性はすぐに110番通報し、周辺の防犯カメラの映像などから、犯人グループの特定に至りました。

犯人グループの素顔と供述

警視庁少年事件課は12月3日、強盗の疑いで、小平市在住のアルバイト相原礼二容疑者(21)と19歳の大学生を含む男4人を逮捕しました。

護送車に乗せられる相原容疑者の姿は、まるで反省の色が見えないふてぶてしいものでした。警察の調べに対し、相原容疑者は「身に覚えがありません」と犯行を否認。一方、他の3人は「ノリでやりました」と供述しているとのことです。

渋谷区で多発する類似事件

渋谷区では、今回のような通行人に因縁をつけ、暴行を加えて金品を奪う事件が後を絶ちません。2022年12月にも、渋谷駅近くで20代の男性が、酔った大学生グループに絡まれ、全治3週間の大怪我を負う事件が発生しています。

早朝の路上で酒を飲んでいた大学生グループは、帰宅途中の男性に因縁をつけ、首を絞め、殴る蹴るの暴行を加えて財布を奪いました。主犯格の大学生はすぐに逮捕され、他のメンバーも後日出頭しました。

今回の事件の犯人グループも、同様の不良グループのメンバーだったとされています。

専門家の意見

犯罪心理学者の山田教授(仮名)は、「若者グループによるこのような犯罪は、集団心理による責任の分散や、スリルを求める行動などが背景にあると考えられます。また、SNSでの承認欲求なども影響している可能性があります」と指摘しています。

自分を守るためにできること

このような事件に巻き込まれないために、私たちはどのような対策を取ることができるでしょうか?

深夜の一人歩きは避ける

特に人通りの少ない場所や時間帯は、一人歩きを避け、複数人で行動するようにしましょう。

怪しい人物には近づかない

近づいてくる人物が怪しいと感じたら、目を合わせず、速やかにその場を離れましょう。

助けを求める

もしも事件に巻き込まれそうになったら、大声で助けを求めたり、防犯ブザーを使用したりして、周囲に助けを求めましょう。

警察に通報する

事件に巻き込まれた場合、または不審な人物を見かけた場合は、すぐに警察に通報しましょう。

まとめ

今回のような事件は、決して他人事ではありません。一人ひとりが防犯意識を高め、安全な街づくりに貢献していくことが大切です。この記事が、少しでも皆様の防犯対策に役立てば幸いです。