静岡市の公民館で、夏祭りの打ち合わせ中に78歳の男性が男に背中を刃物で刺され死亡した事件で、当時の状況や2人の関係性が見えてきました。
「こいつ」「このやろう」うなり声
2日、静岡市の公民館で石上義之さん(78)が、50代の男にサバイバルナイフのような刃物で背中を複数回刺され死亡しました。
当時、公民館では今週末に行われる夏祭りの打ち合わせが行われていて、終わりに近づいたころ…。
後方に座っていた人
「後ろのドアから静かに入ってきた男性がいた。いきなり私の後ろを通って、被害者のところに来て」
突然、後ろのドアから入ってきた50代の男。座っていた石上さんの方へ脇目も振らずに向かうと、かばんからサバイバルナイフのような刃物を取り出し、背中を複数回刺したということです。
男を取り押さえた人
「がっちりテーブルとかイスで何段も、男が身動きできない感じで押さえつけた。(男は)『こいつ』だか『このやろう』だか、うなり声みたいな」
現場に居合わせた人
「夏祭りが始まったのも義之さんの言葉からですし。交流できる場をということで、いろいろ考えてくださって。こんなふうに亡くなっていい方じゃない」
関係者によると、50代の男は昨年度に自治会の役員を務め、農業の部門にも所属。この2つの組織には、石上さんも所属していました。
前方に座っていた人
「(男が)10年以上前に部農会の会計をやってくれたことがあって、それは普通にこなしてくれたので。庭木があまりきれいに剪定(せんてい)されていなくて道路にはみ出て、子どもも避けて通らなきゃいけないし、車も危ないとかで、(石上さんが男に)注意したことはあったと聞いた。あえて言うなら、そのくらい。でも、それであんなことしますかね」
事件を受け、夏祭りは中止が決まりました。
50代の男は、石上さんを刺した後に自分の首も刃物で刺して病院に搬送されています。警察は計画的な犯行とみて、男の回復を待って事情を聴く方針です。
(「グッド!モーニング」2025年8月5日放送分より)
テレビ朝日