月が手前を通過することによって土星が隠れる天文現象「土星食」が8日夜、観測された。国立天文台によると、国内の広い範囲で夜に土星食が起きたのは2002年3月以来。今年7月にもあったが、白昼で観測が難しかった。
浜松市では、8日午後6時15分ごろから約30分間にわたり、土星が月の影に隠れた。岩手県久慈市でも観測できた。
今回、土星食が見られたのは、主に本州の東北から近畿にかけての地域。一部地域では、土星が月の縁にかすめるように通る「接食」となった。月の縁の凹凸によって土星が瞬いているように見えるという。