木村拓哉、日本橋の老舗巡りで「道具」と「人」のつながりを実感

木村拓哉が自身の公式YouTubeチャンネルを更新し、レトロな街・東京日本橋を巡る「【木村探歩!】木村拓哉『散歩って出会い』木村拓哉がレトロな街 東京日本橋を巡る」を公開しました。雑誌『散歩の達人』の平岩編集長と共に、300年の歴史を持つ老舗「江戸屋」を訪れ、多様な「道具」を通して人と人との深いつながりを感じる旅の様子が報じられています。この企画は、単なる散歩に留まらず、日本の伝統文化と職人技に触れる貴重な機会となり、多くの視聴者の注目を集めています。

「江戸屋」で出会う3000種の道具と職人の哲学

まず木村と平岩編集長が訪れたのは、創業300年を誇る刷毛とブラシの専門店「江戸屋」です。店内には約3000種類もの商品が並び、12代目店主から説明を受ける木村は、その老舗専門店の雰囲気に圧倒され、「そんなにいる?」と驚きの声を上げました。しかし、店主の「うちにあるのはみんな道具なんです」という言葉に対し、木村は深く感銘を受け、「道具なんでしょうけど、300年という歴史と12代目っていう事実を目の当たりにすると、道具じゃなくて人だなっていう感じがします」と、道具に込められた職人の魂と人との歴史を感じ取った様子でした。

メイクブラシを手に取り、リスやヤギの毛の手触りを比較して楽しむ木村でしたが、特に目をつけたのは馬の毛でできた歯ブラシでした。ナイロン製しか使ったことがないという木村は、毛が開かないという説明に「すっげー不思議」「かっこいい」と感動。洗髪ブラシや靴ブラシなど、様々な「道具」が紹介される中で、木村は真剣な表情で品定めをしていました。

さらに、44,000円の高級ヘアブラシを試した際には、「クシが中にズンと入ってくる」とその質の高さに驚きを隠せませんでした。編集長もその使用感と、髪に艶が出る効果に感動。天然の油が含まれていることや、多くのヘアスタイリストが女優にも使用しているという店主の説明に、店主は「道具ですから」と謙虚に語ります。これに対し木村は、「そのスタンスもヤバいんだな。自分達が作ってるのはただの道具ですからって言ってるんだけど、お話に出てくる内容は全部人ですからね」と、職人としての誇りと哲学に深く共感を示しました。

悩んだ末、木村はヘアブラシと家族分の歯ブラシ、そしてはたきを思い切って大人買い。平岩編集長に「これは嬉しいっす。達人に連れてきてもらったおかげで」と感謝を伝え、満面の笑みを浮かべました。彼の家族を思う気持ちが伝わる一幕でもありました。

木村拓哉のYouTubeチャンネルで日本橋を散歩する様子木村拓哉のYouTubeチャンネルで日本橋を散歩する様子

日本唯一の楊枝屋「さるや」で書道家との交流

次に木村が訪れたのは、1704年創業で日本で唯一の楊枝屋「さるや」です。ここもまた300年以上の歴史を持つ老舗であることに、木村は驚きを隠せません。店内に並ぶ美しい桐箱を眺めながら、「プレゼントにいいっすよね」と語る木村の前に、桐箱に名入れをしている書道家が登場しました。書道家は、過去動画で木村が書き初めで披露した「夢」の字の素晴らしさに触れ、「空間能力がハンパないと思って。一発書きですか?」と質問。木村は「一発です。あとは武田双雲の圧!」とユーモアを交えて答え、周囲を和ませました。

書道家がその場で桐箱に「散歩の達人」の文字を入れる様子をじっくりと観察していた木村は、編集長に対し「気づきました? 最初のひと筆目を落とす前の全集中の、どこに落とす、どの圧で落とすという覚悟」と熱弁。しかし、編集長はピンときていない様子で、「感じてくれよ!」と突っ込み、緊張した空気を一層和ませました。このやり取りからは、木村が単に散歩を楽しむだけでなく、職人の技術やその背景にある精神性にも深く敬意を払っていることが伺えます。

木村拓哉が老舗「江戸屋」で馬の毛の歯ブラシを手に取る姿木村拓哉が老舗「江戸屋」で馬の毛の歯ブラシを手に取る姿

「散歩は出会い」木村拓哉が感じた人とのつながり

今回の日本橋散歩を通して、木村は「散歩って出会いっすね。人と人とのね」「初めて知ったこと、結構多かったです」と感想を述べました。単に街を歩くだけでなく、「道具」という媒介を通して、老舗の職人たちとの対話や、彼らの仕事にかける情熱に触れたことで、散歩の本当の楽しさが「人との出会い」にあることを改めて実感したようです。

動画のコメント欄には、視聴者からの温かい声が多数寄せられました。「家族の分の歯ブラシも買う気遣いがほんといいお父さん」という家族思いの一面を称える声や、「大スターなのに44,000円を我々庶民並みに高いなぁというリアクションが自然に出るのがすごい」といった庶民的な感覚に共感する声、「低姿勢なスーパースター」「家族みんな髪が長くて綺麗だからブラシ高いけど買ったのかなー」「何をしててもキムタクはかっこいい」「オーラが隠しきれてない木村さん」など、木村拓哉の人間性やスターとしての魅力に対する様々なコメントが集まりました。彼の気さくで親しみやすい人柄と、伝統を重んじる姿勢が多くの人々に感動を与えたことが窺えます。

まとめ

木村拓哉のYouTubeチャンネルで公開された日本橋散歩は、単なるエンターテイメントに留まらない深い洞察と感動を提供するものでした。300年の歴史を持つ老舗を巡り、「道具」に込められた職人の精神性や、それを受け継ぐ人々の思いに触れることで、木村自身が「散歩は人との出会い」であることを再認識しました。彼の温かい人柄や家族を大切にする姿勢は、視聴者からも高い評価を受けており、伝統文化の価値と人間味あふれる交流の重要性を改めて私たちに教えてくれる内容となりました。