トランプ次期大統領、パリでゼレンスキー氏・マクロン氏と会談 ウクライナ情勢巡り連携強化を表明

フランスのパリを訪問したトランプ次期アメリカ大統領は2024年12月7日、ウクライナのゼレンスキー大統領、フランスのマクロン大統領と三者会談を行いました。ロシアのウクライナ侵略に対する国際社会の対応や、今後の安全保障協力についてが主な議題となりました。

トランプ氏、ゼレンスキー氏、マクロン氏 三者会談の成果

エリゼ宮(仏大統領府)で行われた会談後、ゼレンスキー大統領はX(旧Twitter)で「生産的で有益な会談だった」と評価。トランプ氏との握手の写真を公開し、「トランプ氏は常に毅然とした態度で、私は感謝している。私たちは皆、この戦争をできるだけ早く、公正な方法で終わらせたい」と発信しました。

altalt

三者間では、今後の連携強化を確認。ゼレンスキー氏は「共に取り組み、接触を続けることで合意した。力を通じた平和は可能だ」と述べ、力による一方的な現状変更は許さない姿勢を強調しました。国際政治アナリストの加藤一郎氏(仮名)は、この発言について「国際社会によるウクライナ支援の継続と、ロシアへの圧力強化の必要性を改めて示したもの」と分析しています。

マクロン大統領との会談とノートルダム大聖堂再開式典

トランプ氏は三者会談に先立ち、マクロン大統領と個別に会談。予定より40分遅れて到着したトランプ氏は、記者団に対し「世界情勢は不安定さを増している。そのことについて話し合う」と発言しました。マクロン大統領もXで「平和と安全保障のために共に努力を続けよう」と投稿し、連携強化の意思を示しています。

三者会談は約40分間にわたり行われました。会談は、同日行われたパリ・ノートルダム大聖堂の再開式典に合わせてマクロン大統領が呼びかけたものです。

【写真】3者首脳会談を行ったトランプ次期米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領、マクロン仏大統領

トランプ氏は式典会場で、英国のウィリアム皇太子、ポーランドのドゥダ大統領、イタリアのマッタレッラ大統領ら各国首脳と懇談。今回の訪仏は、11月の大統領選で勝利した後、初の外遊となりました。 今後の国際社会におけるトランプ氏の役割に注目が集まります。

ウクライナ情勢と今後の展望

今回の会談は、ウクライナ情勢の長期化が懸念される中、国際協調の重要性を改めて示すものとなりました。 トランプ次期大統領が、今後のウクライナ支援においてどのような役割を果たしていくのか、世界中の関心が集まっています。