Netflixシリーズ『極悪女王』で改めて注目を集める、女子プロレス界のレジェンド、ブル中野さん。悪役レスラーとして一世を風靡した彼女の人生は、まさに波乱万丈。今回は、当時の過酷な練習風景やダンプ松本さんとの関係、そして世界女王に上り詰めるまでの軌跡を、jp24h.comが独占インタビューで紐解きます。
悪役レスラーへの転身、そして極悪同盟へ
『極悪女王』では、ブル中野さんがダンプ松本さんに髪を剃られる衝撃的なシーンが描かれていますが、これは現実に近い出来事だったそう。ブルさん自身もドラマのリアルさに驚いたと語っています。
当時、新人レスラーだったブルさんは、ダンプさんに「かわいこぶっているから変えないとダメだ」と言われ、海外レスラー数人に押さえつけられながら髪を剃られたという壮絶な経験をしています。この出来事をきっかけに、プライベートの幸せを捨て、リングの上で生きることを決意したブルさん。まさに背水の陣で悪役レスラーとしての道を歩み始めたのです。
ブル中野さん 若かりし頃
ダンプ松本との師弟関係、そして葛藤
極悪同盟時代、ブルさんはダンプさんの教えを忠実に守り、悪役レスラーとして頭角を現していきます。しかし、次第に「派手な凶器ではなく、技で魅せるプロのヒール」を目指したいという思いが強くなり、ダンプさんとの間にわだかまりが生じてしまったと明かしています。
現在では和解し、良好な関係を築いているという二人。しかし、当時の女子プロレス界の熾烈な競争と、師弟関係の複雑さが垣間見えるエピソードです。
アンチからの嫌がらせ、それでもリングに立ち続けた理由
ヒールレスラーとして人気絶頂の頃、ブルさんはアンチからの嫌がらせにも悩まされていたといいます。石を投げつけられたり、カミソリ入りの手紙が届くことも日常茶飯事だったそう。
しかし、ブルさんは「おまえも絶対に私のファンにしてやる」という強い信念を持ち、前人未到の表現をリングで追求し続けました。当時の女子プロレス界では25歳で引退、結婚というのが暗黙の了解でしたが、ブルさんはその慣例を破り、トップの座から降りた後もレスラーを続けました。「リングの上で人生をさらけ出す」という覚悟が、彼女を支えていたのです。
世界女王への道、そして女子プロレス黄金期
様々な困難を乗り越え、ブルさんはついに世界女子王座のベルトを手にします。当時の女子プロレス人気は凄まじく、まさに黄金期。ブルさんはその中心人物として、多くのファンを魅了しました。
彼女が目指したのは、単なる悪役レスラーではなく、強い信念とプロ意識を持った真のヒール。その生き様は、今の時代にも多くの示唆を与えてくれます。
ブル中野の生き様から学ぶ
ブル中野さんのレスラー人生は、まさに「七転び八起き」。困難に立ち向かい、自分の道を切り開いてきた彼女の物語は、私たちに勇気を与えてくれます。
挑戦すること、諦めないこと、そして自分らしく生きることの大切さを、ブル中野さんの生き様から学びましょう。そして、これからも女子プロレス界の発展を応援していきましょう。