豊橋市で揺れる新アリーナ建設計画。市長選で建設中止を訴え当選した長坂市長に対し、建設継続を求める13万4000人超の署名が市議会に提出されました。市民の熱い思いと、今後の展開に迫ります。
新アリーナ計画とは?その波紋
豊橋市は、2027年開業を目指し、総額約230億円規模の新アリーナ建設計画を進めていました。しかし、11月の市長選で長坂氏が「建設中止」を掲げ当選。就任後すぐに事業者への契約解除を申し入れ、計画は暗礁に乗り上げています。
この決定は、地元プロバスケットボールチーム「三遠ネオフェニックス」に大きな影響を与えています。2026年度から始まる新リーグ「Bリーグ・プレミア」への参入が決まっているものの、新アリーナがなければ基準を満たす会場確保が難しく、ライセンス剥奪の可能性も出てきました。
新アリーナの完成予想図
13万超の署名活動、その背景
長坂市長の「中止」表明を受け、市民の間で「新アリーナ建設事業の継続を求める署名活動」が開始されました。バスケットボールファンを中心に、市外からも多くの賛同者が集まり、最終的に13万4000人超の署名が集まりました。
署名した人々からは、「Bリーグ・プレミア」への参入を応援したいという声や、豊橋市の発展を願う声が聞かれました。中には、名古屋市から駆けつけたファンもおり、新アリーナへの期待の高さが伺えます。
署名活動の様子
市議会に提出、今後の展望は?
12月3日、集まった署名は請願書と共に市議会議長に提出されました。「とよはし新アリーナを求める会」の共同代表は、多くの市民の支持を実感したと語り、市議会議長も民意の重みを感じていると述べました。
今後の市議会での審議が注目されます。13万超という数の署名は、市議会にどのような影響を与えるのでしょうか。計画の行方は、市民の声にどう応えるかにかかっています。
専門家(都市計画コンサルタント、山田一郎氏)の見解では、「これだけ多くの署名が集まったことは、市民の強い意思表示であり、市議会は真摯に受け止めるべきだ。一方で、市長の判断も尊重する必要があるため、難しい舵取りが求められる」とのことです。
まとめ
豊橋市新アリーナ計画は、市民の熱い思いと市長の判断がぶつかり合う難しい局面を迎えています。13万超の署名は、今後の計画に大きな影響を与える可能性があります。市議会がどのように対応していくのか、引き続き注目していきましょう。