タイムレスの新メンバーオーディション「タイプロ」:出来レース疑惑で波紋広がる

世間を賑わせている、3人組グループtimelesz(タイムレス)の新メンバーオーディション企画『timelesz project』(通称『タイプロ』)。Netflixでドキュメント番組として配信中のオーディションの様子に、ファンから疑問の声が上がっている。一体何が起こっているのだろうか?

突然の現役タレント参戦で「出来レース」疑惑浮上

元Sexy Zoneの菊池風磨、佐藤勝利、松島聡からなるtimeleszは、中島健人の卒業に伴い、今年4月に3人体制での再出発を切った。同時に新メンバー募集を発表し、1万8922人の応募者から書類選考、面接、パフォーマンス審査などを経て、10月に行われた四次審査時点で候補者は15人に絞り込まれていた。

timeleszのメンバーtimeleszのメンバー

波紋を呼んだのは、この四次審査からSTARTO ENTERTAINMENT所属の「俳優部」である寺西拓人、原嘉孝、今江大地の3人が候補生として加入したことだ。6人3チームによる課題曲審査が行われることになったのだが、この突然の現役タレント参戦に、ファンからは「出来レースではないか」という疑惑の声が上がっている。

菊池風磨の説明とファンの反応

菊池は番組内で、寺西ら3人の四次審査からの参加について、「彼らは現在はアイドル活動をしていませんが、もともとはジュニアとして活動していて、ダンス・歌のスキルは申し分ない」と説明。7月の二次審査時点で、現役ジュニアの合流を示唆していたこともあり、今回の「俳優部」の参戦は、ある程度予想されていた展開だったと言える。

しかし、外部からの応募者と並行して行われるオーディションに、同じ事務所所属のタレントが後から参加することに対し、ファンからは「一般応募の候補生が可哀想」「オーディションの意味があるのか」といった批判的な意見が噴出。中には、「最初から身内でオーディションすればよかったのでは」という厳しい声も上がっている。

オーディションの行方は?

「俳優部」の3人は、確かにジュニアとしての経験を持ち、実力も申し分ないだろう。しかし、オーディションの透明性や公平性を重視するファンにとっては、今回の展開は納得しがたいものだったようだ。今後の審査の行方、そして最終的に誰が選ばれるのか、ますます注目が集まる。

芸能評論家の山田花子氏(仮名)は、「今回の件は、オーディションの透明性という点で課題を残したと言えるでしょう。応募者だけでなく、ファンも納得できる形で選考を進めていくことが重要です」と指摘している。

「タイプロ」は、新たな才能を発掘する場として大きな期待が寄せられていた。今回の出来レース疑惑が、オーディション全体のイメージに影を落とさないことを願うばかりだ。