韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領をめぐる情勢が緊迫しています。非常戒厳宣言からわずか1週間、大統領府への家宅捜索、警察庁長官の拘束、そして再び浮上する弾劾訴追案。国民の不安と怒りは高まり、韓国社会は大きな揺れの中にあります。一体何が起こっているのか、そして今後の行方はどうなるのか、詳しく見ていきましょう。
大統領府への家宅捜索と国民の反応
11日、韓国警察は尹大統領府への家宅捜索を実施しました。しかし、大統領府側の拒否により押収できた資料はごく一部とのこと。大統領府周辺には、皮肉なことに「尹大統領がんばれ」と書かれた祝いの花がずらりと並び、支持者と反対派の対立が鮮明になっています。
大統領府周辺に並ぶ花
一方、与党「国民の力」の議員事務所には葬儀用の花輪が届けられ、ドアにペンキが塗りつけられるなど、弾劾訴追案採決を退席し廃案にした与党への抗議活動が激化しています。党本部前では喪服姿の市民が集まり、「国民の力」の“葬儀”を行うなど、抗議は過激さを増しています。
抗議活動の様子
弾劾訴追案再提出と与党内の動揺
最大野党「共に民主党」は12日、再び国会に弾劾訴追案を提出することを決定。14日に採決が行われる予定ですが、既に与党議員からも賛成の意向を示す声が上がり、弾劾の可能性は現実味を帯びています。与党支持者からも「弾劾やむなし」との声が聞かれ、党内は動揺を隠せない状況です。
韓国政治に詳しい評論家の朴智英(パク・チヨン)氏は、「今回の弾劾訴追は、前回の否決時とは状況が大きく異なる。与党内からも批判の声が上がっており、可決される可能性は十分にある」と分析しています。
非常戒厳宣言と捜査の進展
非常戒厳宣言をめぐる捜査も進展しています。警察は内乱の疑いで警察庁長官らを拘束。さらに、尹大統領の最側近で非常戒厳を進言したとされる金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防相も内乱の疑いで逮捕されました。しかし、金前国防相は拘置所で自殺を図るという衝撃的な事態も発生。韓国社会の混乱は深まるばかりです。
国会前の集会
国民の声と今後の展望
国会前では連日、集会が開かれています。国民からは、捜査の早期解明を求める声、真相究明を求める声、そして国の未来を憂う声が上がっています。
今後の展開は予断を許しませんが、国民の声に耳を傾け、民主主義の principlesに基づいた公正な手続きが求められています。jp24h.comでは、引き続きこの問題を注視し、最新情報をお届けしていきます。