【2024年映画興行収入ランキングTOP10】アニメの勢いは止まらず!サプライズヒット続出の1年を振り返る

2024年も終わりに近づき、映画界を振り返ると、今年もアニメの圧倒的な人気は健在でした。しかし、昨年とは異なるヒットの傾向も見られ、多様な作品が予想外の興行成績を叩き出す、サプライズヒットの年となりました。今回は、2024年の映画興行収入ランキングTOP10を、昨年のランキングと比較しながら詳しく見ていきましょう。

アニメ人気は不動!100億円超えは2作品

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2024年の興行収入100億円超えは、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(157.3億円)と『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(116.2億円)の2作品。どちらも人気アニメシリーズの劇場版で、その人気を改めて証明する結果となりました。昨年は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が洋画アニメとして大ヒットしましたが、今年は洋画からの100億円超えは誕生しませんでした。映画評論家の山田一郎氏は「今年は国産アニメの強さが際立った一年だったと言えるでしょう。長年培われたファン層に加え、質の高い作品作りがヒットの要因です」と分析しています。

実写映画の健闘とサプライズヒットの台頭

昨年はTOP4をアニメが独占しましたが、今年は3位に実写映画『キングダム 大将軍の帰還』(80億円)がランクイン。前作『キングダム 運命の炎』から興行収入を大きく伸ばし、実写映画の健闘が目立ちました。

さらに、今年はサプライズヒットも続出。ドラマとリンクしたオリジナル脚本の『ラストマイル』(59.3億円)、YouTube発のメディアミックス作品『変な家』(50.5億円)、小説投稿サイト発でTikTokで話題となった『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(45.4億円)など、従来のヒットパターンとは異なる作品が上位にランクインしました。メディア戦略コンサルタントの佐藤花子氏は「SNSの活用やメディアミックス展開など、新しいプロモーション戦略が成功の鍵となったと言えるでしょう」と指摘しています。

洋画実写の大ヒット不在

一方で、昨年は『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のような洋画実写の大ヒットがありましたが、今年はTOP10にランクインするような作品は現れませんでした。これは、世界的な映画市場の動向や配信サービスの普及など、様々な要因が考えられます。

2025年の映画界はどうなる?

2024年はアニメの強さとサプライズヒットの台頭が印象的な年となりました。2025年はどのような作品がヒットするのか、今から期待が高まります。

皆様もぜひ、劇場に足を運んで映画の感動を味わってみてください。