韓国政局が揺れている。尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領への弾劾訴追案が再提出され、可決の可能性が高まっている今、次期大統領は誰になるのか、日韓関係はどうなるのか、多くの疑問が湧き上がっている。本記事では、韓国の政治情勢と次期大統領候補の最有力とされる李在明（イ・ジェミョン）氏について詳しく解説する。
揺らぐ韓国政局：尹大統領弾劾の行方
12月7日、尹大統領に対する弾劾訴追案は否決された。与党「国民の力」議員の多くが投票を棄権したため、憲法で定められた3分の2の賛成票に届かなかったのだ。しかし、野党「共に民主党」は毎週土曜日に弾劾案を再提出すると宣言しており、尹大統領への批判が高まる中で、いつまで与党が持ちこたえられるかは不透明だ。既に一部の若い議員からは、国民世論に従い弾劾に賛成するとの声も上がっている。
韓国の国会議事堂
弾劾可決なら次期大統領選へ：李在明氏の可能性
もし弾劾案が可決された場合、憲法裁判所の審議を経て、約2～3ヶ月後に判決が下される見込みだ。過去の大統領弾劾事例を参考にすると、この程度の期間が必要となる。憲法裁が弾劾を合憲と判断すれば、尹大統領は直ちに辞任し、60日以内に大統領選挙が行われる。早ければ来年4月か5月には新たな大統領が選出される可能性がある。
現在の最有力候補は、野党「共に民主党」代表の李在明氏だ。韓国では「反日闘士」として知られ、過激な発言も目立つ人物として注目されている。
李在明氏とは何者か？：その人物像と政策
李在明氏は、弁護士出身で、京畿道知事などを歴任してきた。貧困家庭出身という経歴を持ち、弱者への支援を重視する政策を掲げている。また、財閥改革にも積極的な姿勢を見せている。一方で、対日政策については強硬な姿勢で知られ、日韓関係の悪化を懸念する声も上がっている。
李在明政権誕生の可能性と日韓関係への影響
李在明氏が大統領に就任した場合、日韓関係は大きな転換期を迎えるだろう。歴史認識問題や経済摩擦など、様々な課題が山積している中で、両国関係の行方は予測困難だ。韓国政治専門家の朴智星氏（仮名）は、「李在明氏は、国民感情に訴えるポピュリズム的な発言で支持を集めてきた。しかし、大統領としての資質、特に外交手腕については未知数だ」と指摘する。
まとめ：混沌とする韓国政局と日韓関係の未来
尹大統領の弾劾可決の可能性が高まる中、韓国政局は混沌とした状況にある。次期大統領候補として有力視される李在明氏の動向は、日韓関係の未来を大きく左右するだろう。今後の展開から目が離せない。
