【シンガポール=田村龍彦】自民党の岸田文雄政調会長は21日、訪問先のシンガポールで講演し、高齢者や女性らが働きやすい環境を整備するために社会保障制度改革に取り組む考えを示した。「今後、アジアも高齢化に向かうと想定される。日本がそのロールモデルを示していく」と述べた。
岸田氏は「2030年のアジア」をテーマにした国際会議「シンガポールサミット」で講演した。岸田氏は、将来構想として、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の間での環境や人材、食料などに関する新たな連携の枠組みの構築にも言及した。
岸田氏が本部長を務める党の「人生100年時代戦略本部」は24日に会合を開き、政府の「全世代型社会保障検討会議」と歩調を合わせながら、社会保障改革に向けた議論を進めていく方針だ。