バヌアツで発生したマグニチュード7.3の地震により、首都ポートビラを中心に大きな被害が出ています。この記事では、地震の状況、被害状況、そして今後の見通しについて詳しく解説します。
バヌアツを襲ったM7.3の地震
2024年12月17日午後0時50分(日本時間午前10時50分)頃、南太平洋の島国バヌアツでマグニチュード7.3の強い地震が発生しました。震源地は首都ポートビラの西沖約30キロ、深さは57キロとされています。アメリカ地質調査所(USGS)の発表によれば、この地震は広範囲に揺れをもたらし、バヌアツだけでなく周辺地域にも影響を及ぼしました。津波の発生も懸念され、一時、高さ1メートルの津波警報が発令されました。
バヌアツの首都ポートビラで、地震により倒壊した建物
ポートビラで甚大な被害、死者も
地震の最も大きな被害を受けたのは首都ポートビラです。建物倒壊や地滑りが発生し、街は混乱に陥っています。警察は少なくとも1人の死亡を確認し、多数の負傷者が病院に搬送されました。また、AFP通信などによると、複数の遺体の目撃情報もあり、人的被害はさらに拡大する可能性が懸念されています。米国やフランスの大使館が入居するビルも1階部分が崩壊するなど、深刻な被害が出ています。
繰り返す余震と寸断される交通・通信
地震発生後も約10回の余震が観測され、住民の不安はさらに高まっています。複数の橋が崩落し、交通網が寸断されたことで、救助活動にも支障が出ています。さらに、通信回線も不通となり、情報収集や連絡に困難が生じています。
今後の見通しと支援の動き
現在、バヌアツ政府は懸命な救助活動を行っていますが、被害の全容把握には時間がかかると見られています。国際社会からも支援の手が差し伸べられており、各国が協力して復旧活動を進めていくことが重要です。 地震災害に豊富な経験を持つ日本の専門家、佐藤健氏(仮名)は、「島嶼国であるバヌアツは、インフラの脆弱性が高い。迅速な支援と長期的な復興計画が不可欠だ」と指摘しています。
まとめ
バヌアツで発生した今回の地震は、首都ポートビラを中心に甚大な被害をもたらしました。今後の余震や二次災害にも警戒が必要であり、国際社会の協力による迅速な支援と復興が求められています。