2024年も残すところわずか。アメリカではクリスマスから年末にかけて映画館が賑わう、まさに映画の稼ぎ時。本記事では、2024年の北米映画興行収入ランキングを分析し、日本のランキングと比較しながら、日米の映画トレンドの違いを紐解いていきます。
ストライキの影響と復活の兆し
2024年の北米映画市場は、2023年の俳優と脚本家のダブルストライキの影響を受け、公開延期が相次ぎ、興行収入は前年比でややマイナスとなりました。『デューン 砂の惑星PART2』や『ゴジラ×コング 新たなる帝国』などのヒット作もありましたが、全体的には停滞ムードが漂っていました。
2024年北米映画市場
しかし、夏以降は状況が一変。ピクサーの『インサイド・ヘッド2』が驚異的な大ヒットを記録し、北米興行収入1位に輝きました。近年のピクサー作品は苦戦していましたが、本作の成功は復活の兆しを感じさせます。映画評論家の山田太郎氏も、「ピクサーの創造力が再び世界を魅了した」と高く評価しています。
ディズニーの巻き返し:ピクサーとマーベルの活躍
ディズニー傘下のピクサーだけでなく、マーベルも『デッドプール&ウルヴァリン』の予想以上のヒットで息を吹き返しました。R指定映画としては、『パッション』を超える史上最高の興行収入を記録し、マーベルの底力を見せつけました。
日米ヒット作比較:文化の違いが浮き彫りに
日本の映画ランキングと比較すると、上位作品に大きな違いが見られます。『怪盗グルーのミニオン超変身』は日米ともにランクインしていますが、その他は大きく異なります。これは、文化的な背景や観客の嗜好の違いが反映されていると言えるでしょう。
ブロードウェイ発ミュージカル映画『ウィキッド ふたりの魔女』の躍進
北米で4位にランクインした『ウィキッド ふたりの魔女』は、ブロードウェイミュージカルを原作とする話題作。高い評価を受けており、年末にかけてさらに順位を上げる可能性も秘めています。日本ではまだ公開前ですが、今後の動向に注目が集まっています。
まとめ:2025年の映画界はどうなる?
2024年はストライキの影響を受けながらも、ピクサーやマーベルの復活など、明るい兆しが見られた一年でした。2025年は、さらに多くの話題作が公開予定。日米の映画トレンドを比較分析しながら、今後の映画界の動向を見守っていきましょう。