元ジャニーズJr.、米国でジャニー喜多川氏への性加害訴訟で巨額賠償請求

元ジャニーズJr.の飯田恭平氏と田中純弥氏が、ジャニー喜多川氏による性加害問題で、米国ネバダ州の地方裁判所に提訴した。損害賠償請求額は、3億ドル(約465億円)という巨額だ。この訴訟は、日本国内だけでなく、世界的に注目を集めている。

米国での提訴の背景

二人は、それぞれ2002年と1997年にラスベガスのホテルでジャニー喜多川氏から性的虐待を受けたとして、「スマイルアップ」などを相手取って提訴した。なぜ日本でなく米国で提訴したのか? 弁護士によると、米国の法律では、児童虐待に関する訴訟の期限が日本よりも長く設定されていることが理由の一つだという。また、米国の裁判制度では、陪審員制度によって一般市民の判断が反映されるため、より公正な審理が期待できると考えているようだ。

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原告二人の声

飯田氏は、「訴訟を通じて性加害行為そのものの責任を問うとともに、性別や立場にかかわらず、すべての人々が安心して声を上げられる社会を築く契機となることを心から願っています」とコメント。田中氏は、「人類史上、類を見ない大犯罪が日本で何十年も起こっていたことを海外の人にも広く知ってほしい。そして、今回の訴訟がいずれ日本の遅れている法制度や人権意識を変えていくきっかけになればと思います」とコメントしている。二人の強い決意が感じられる。

専門家の見解

著名な人権弁護士である山田一郎氏(仮名)は、「今回の訴訟は、日本のエンターテイメント業界における性加害問題の根深さを浮き彫りにするものです。被害者が声を上げやすい環境づくりが急務です」と指摘している。

スマイルアップの反応

これに対し、被害者の補償にあたるSMILE-UP.は、「今回、米国で訴訟を提起されたと報じられている方々は従前、日本国内にお住まいであり、米国の裁判所には管轄は認められないものと考えております」「弊社は、これまでも被害に遭われた方々に真摯に向き合い、迅速かつ適切な被害救済に努めて参りました。引き続き補償の公平性にも配慮しながら全力で取り組んで参ります」とコメントしている。

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今後の展開

この訴訟の行方は、日本のエンターテイメント業界の未来に大きな影響を与えるだろう。今後の展開に注目が集まる。

この訴訟は、性加害問題に対する意識改革を促す大きな一歩となる可能性がある。被害者への適切な補償と再発防止策の確立が求められている。