ウクライナ紛争の最前線に投入された北朝鮮軍が、ウクライナ軍のドローン攻撃に苦戦を強いられ、多大な損害を被っているというショッキングなニュースが世界を駆け巡っています。今回は、その現状と北朝鮮軍の対応について詳しく見ていきましょう。
ドローン攻撃による甚大な被害
ウクライナ国防省傘下の情報総局(GUR)の発表によると、北朝鮮軍はウクライナ軍のドローン攻撃によって甚大な被害を受けており、その損失は数百人にものぼると推測されています。 特に、ウクライナ特殊作戦軍が公開した動画は衝撃的で、北朝鮮兵士たちがドローン攻撃に適切に対応できず、混乱に陥っている様子が鮮明に映し出されています。
ウクライナ軍のドローンに攻撃される北朝鮮兵士
ウクライナ軍の副士官は、ラジオ・フリー・アジア(RFA)に対し、「北朝鮮兵士たちはゾンビのように基地に近づいてきた。理解できないほど無謀だった。彼らは一人称視点(FPV)ドローンについてよく知らないようだった」と証言しています。 この証言からも、北朝鮮軍が最新のドローン戦術に対応できていないことが浮き彫りになっています。
北朝鮮軍の対応と現状
GURによると、北朝鮮軍は深刻な被害を受けて以来、ドローン対策に乗り出しています。具体的には、ウクライナのドローンを捕捉するために監視哨所を追加で設置し始めたとのことです。また、戦闘開始前に20~30人単位で集まり、その後最大6人の小規模単位で分散して移動するなど、戦術の変更も試みているようです。相互識別のために赤い帯を利用しているという情報も明らかになっています。
モスクワ近郊の病院からの情報
GURはさらに、モスクワ近郊の病院の看護師と戦線に配置された夫との電話内容を盗聴し、公開しました。その内容によると、2日間で200人を超える北朝鮮軍の負傷兵が病院に運ばれてきたとのことです。特定の病棟が空けてあるという話からも、事態の深刻さが伺えます。
専門家の見解
軍事アナリストの田中一郎氏(仮名)は、「北朝鮮軍は近代戦におけるドローン技術の重要性を過小評価していた可能性がある。今回の経験は、彼らにとって大きな教訓となるだろう」と分析しています。 また、国際情勢に詳しい佐藤花子氏(仮名)は、「北朝鮮のウクライナ紛争への関与は、国際社会からの更なる非難を招く可能性がある」と指摘しています。
今後の北朝鮮軍の動向、そしてウクライナ紛争への影響については、引き続き注視していく必要があります。