老後をどう過ごすか、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、元伊藤忠商事会長であり、民間人初の中国大使を務めた丹羽宇一郎氏の著書『老いた今だから』を参考に、充実した老後の過ごし方についてご紹介します。85歳を迎えた今もなお、好奇心旺盛に毎日を過ごす丹羽氏から、人生の佳境を豊かに彩るヒントを学びましょう。
情報収集と深堀りで脳を活性化
丹羽氏は毎朝、朝食後に新聞、雑誌、インターネットで情報収集を行います。政治経済はもちろんのこと、大谷翔平選手の活躍にも熱い視線を注いでいるそうです。注目すべき点は、単に情報に触れるだけでなく、気になったニュースは必ずメモを取ること。
元伊藤忠商事会長・丹羽宇一郎氏
人間の記憶は儚いものです。著名な脳科学者、池谷裕二氏も著書『脳はなまけもの』の中で、記憶のメカニズムと忘却の速さについて解説しています。丹羽氏も自身の経験から、情報は記録に残すことの重要性を説いています。
メモを整理し、自分だけのレポートを作成
昼食後、午前中に集めた情報の中から特に興味深いものを選んで深堀り調査を行います。この際にも、重要な情報はメモを取り、後日レポート用紙にまとめる習慣を身につけています。この作業は、まるで夏休みの自由研究のように、知的好奇心を刺激し、脳の活性化に繋がると丹羽氏は語ります。
丹羽宇一郎氏
長時間同じ姿勢での作業は、高齢者にとって身体への負担が大きいため、適度な休憩を挟むことも大切です。丹羽氏も、腰痛を感じたらソファで休息を取り、体と心をリフレッシュさせています。寝る前には読書を楽しむなど、心身ともに健康な毎日を送るための工夫を凝らしています。
老後を充実させるための秘訣
丹羽氏の老後の過ごし方から、私たちが学ぶべき点は以下の通りです。
- 好奇心を持ち続けること:興味のある分野の情報収集や深堀りは、脳の活性化に繋がり、日々の生活にハリを与えてくれます。
- 記録に残す習慣:メモやレポート作成は、記憶の定着を助け、後から振り返る際の貴重な資料となります。
- 心身の健康に配慮:無理なく続けられる範囲で、適度な運動や休息を取り、心身ともに健康な状態を維持しましょう。
丹羽氏のように、好奇心と探究心を持って日々を過ごせば、老後も充実した時間を送ることができるでしょう。ぜひ、この記事を参考に、自分らしい老後のプランを立ててみてください。