反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者、ポール・ワトソン氏(74)が2024年12月20日、パリのシャルル・ド・ゴール空港に到着しました。デンマーク自治領グリーンランドで拘束後、日本の身柄引き渡し要請が拒否され釈放されたワトソン氏は、家族が暮らすフランスを拠点に活動を続けると見られています。
ワトソン氏、支援者らに温かく迎えられる
シャルル・ド・ゴール空港には、ワトソン氏の到着を待ちわびる数十人の支援者らの姿がありました。クジラの形をした風船や「Welcome Back Paul!」と書かれたプラカードを掲げ、到着ゲートから姿を現したワトソン氏を温かい拍手で出迎えました。ワトソン氏は支援者らに感謝の言葉を述べ、迎えの車に乗り込み空港を後にしました。
ポール・ワトソン氏、シャルル・ド・ゴール空港に到着
デンマーク、日本の引き渡し要請を拒否
ワトソン氏は、日本の調査捕鯨船への妨害行為の際に乗組員を負傷させた疑いなどで国際手配されていました。7月にグリーンランドで拘束されましたが、デンマーク政府は日本の身柄引き渡し要請を認めず、17日に釈放しました。
フランス、商業捕鯨に反対の姿勢
フランスは商業捕鯨に反対の立場を明確にしており、マクロン政権の閣僚らもワトソン氏を擁護する姿勢を見せています。ワトソン氏は今後、フランスを拠点に反捕鯨活動を継続する見込みです。今後の動向に注目が集まります。
ワトソン氏の今後の活動に期待
長年、捕鯨反対運動の象徴的人物として活動してきたワトソン氏。今回の釈放とフランスへの到着は、世界の反捕鯨運動に新たな展開をもたらす可能性があります。海洋生物保護の観点からも、ワトソン氏の今後の活動に大きな期待が寄せられています。著名な海洋生物学者、ジャン=ピエール・デュモン氏(仮名)は、「ワトソン氏の活動は、海洋生態系の保全を考える上で非常に重要です。彼の情熱と行動力は、多くの人々に影響を与え、意識改革を促すでしょう」と述べています。
支援者らに迎えられるポール・ワトソン氏
まとめ:反捕鯨運動の行方
フランス到着後、ワトソン氏は改めて自身の信念を表明し、今後も反捕鯨活動を続けていく決意を示しました。国際社会における捕鯨問題の議論は今後も続いていくと予想され、ワトソン氏の活動がどのような影響を与えるのか、注目が集まっています。