マイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」。最近、利用登録の解除申請が増加しているという報道がされています。一方で、新規登録者数は解除数をはるかに上回っているという事実も注目されています。この記事では、マイナ保険証をめぐる現状と、その背景にあるメリット・デメリットについて分かりやすく解説します。
マイナ保険証登録解除の現状
厚生労働省の発表によると、2024年10月下旬から11月末までの期間に、マイナ保険証の利用登録解除申請が1万3147件に上ったとのことです。登録解除の理由としては、システムへの不安や個人情報保護に関する懸念などが挙げられています。
マイナンバーカード
新規登録数は100倍以上!
河野太郎前デジタル相は自身のX(旧Twitter)で、同時期のマイナ保険証の新規登録者数が127万件に達したと指摘しています。これは、登録解除申請数の約100倍に相当します。この数字からも、マイナ保険証の利便性やメリットを評価する人が多いことがうかがえます。
マイナ保険証のメリット・デメリット
メリット
- 診察券一体化による利便性向上:複数の医療機関を受診する場合でも、カード一枚で受付が済むため、診察券を複数枚持ち歩く必要がなくなります。
- 医療情報の共有化による迅速な診断:医療機関同士で患者の医療情報を共有することで、より正確で迅速な診断が可能になります。
- オンライン資格確認による待ち時間短縮:医療機関での受付手続きがスムーズになり、待ち時間を短縮できます。
- 公的給付金の受取手続きの簡素化:各種給付金の申請手続きが簡素化され、迅速な受給が可能になります。
デメリット
- 個人情報漏洩のリスク:マイナンバーカードに紐付けられた個人情報の漏洩リスクが懸念されています。
- システムトラブル発生時の影響:システムトラブルが発生した場合、医療機関での受診に支障が生じる可能性があります。
- デジタルデバイドの発生:スマートフォンやパソコンを持っていない高齢者など、デジタル機器の利用に不慣れな人にとっては、マイナ保険証の利用が難しい場合があります。
専門家の見解
医療ITコンサルタントの佐藤一郎氏(仮名)は、「マイナ保険証は、医療のデジタル化を推進する上で重要な役割を担っています。登録解除申請の増加は、システムに対する国民の不安を反映しているとも言えます。政府は、更なるセキュリティ強化や国民への丁寧な説明に努める必要があります。」と述べています。
まとめ
マイナ保険証をめぐっては、登録解除の増加と新規登録の増加という相反する動きが見られます。メリットとデメリットを理解した上で、自身にとって最適な選択をすることが重要です。
この記事を読んで、マイナ保険証について少しでも理解を深めていただければ幸いです。ぜひ、ご自身の状況に合わせて、利用登録の継続または解除について検討してみてください。 ご意見やご感想をコメント欄でお待ちしております! また、他の記事もぜひご覧ください。