北九州ファストフード店殺人事件:平原容疑者、逮捕前の足取りが明らかに

北九州市のファストフード店で発生した痛ましい殺人事件から1週間。殺人未遂容疑で逮捕された平原政徳容疑者(43)の事件後の行動が徐々に明らかになってきています。本記事では、目撃情報や押収品など、事件解明に向けた最新情報をお届けします。

平原容疑者の逮捕前後の様子

大手紙社会部記者によると、平原容疑者は逮捕の少なくとも2日前から自宅に籠もり、外出を控えていたようです。食事は出前で済ませており、捜査への警戒心を窺わせます。

平原容疑者宅の様子平原容疑者宅の様子

自宅からは、被害者の男子中学生の証言と一致する形状の刃物に加え、現場から逃走した男が着用していたものと特徴が酷似する衣類や黄色いサンダルなどが押収されました。これらの証拠品は、事件解明の重要な鍵となるでしょう。

馴染みのコンビニで目撃情報

NEWSポストセブン取材班は、平原容疑者が事件後に立ち寄ったとされる近隣のコンビニを実際に訪れました。店員は容疑者について、「体格がよく、異様な雰囲気だった」と証言しています。

「常連客で、体格が大きいのでよく覚えています。よく買っていたのはご飯や焼酎で、来店時間は主に日中でした。レジで『袋はどうされますか』と尋ねても、いつも無言でした。『ありがとうございます』を言わないお客さんも多いですが、彼からはコミュニケーションが取れない印象を受けました。また、目がいつも血走っていて怖かったです。とにかく異様でした」

平原容疑者が履いていたとされる黄色いサンダル平原容疑者が履いていたとされる黄色いサンダル

さらに、事件現場近くの住民からも、知人女性が事件後にこのコンビニで平原容疑者らしき男を目撃したという証言が得られました。

「友人が事件後にコンビニに行くと、報道されていたような黄色いサンダルを履いた男が買い物をしていたそうです。夫と『もしかして犯人じゃないか』と話していた矢先に、逮捕された男の顔写真を見て驚愕したそうです」

事件解明へ向け捜査は続く

これらの目撃情報や証拠品から、平原容疑者の事件前後の行動が少しずつ明らかになってきています。福岡県警は、亡くなった中島咲彩さん(15)についても殺人容疑で捜査を進めており、事件の全容解明に向けて捜査を続けています。

犯罪心理学者のA氏(仮名)は、「犯人は事件後も普段通りの生活を送ろうとする傾向がある。今回のケースでも、平原容疑者は近所のコンビニで買い物をしていたことから、心理的な動揺を抑えようとしていた可能性が考えられる」と分析しています。

今後、更なる捜査の進展が期待されます。