韓国大統領弾劾可決後の初の週末、ソウルで支持派と反対派が大規模デモ

韓国でユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾訴追案が国会で可決されてから初めての週末となった12月21日、ソウル中心部の光化門周辺で、弾劾支持派と反対派による大規模なデモが行われました。本記事では、それぞれの主張や現場の熱気を詳しくお伝えします。

弾劾支持派:尹大統領の即時退陣を要求

光化門東十字閣から社稷洞一帯にかけて、主催者発表で30万人(警察推計9万人)もの市民がユン大統領の罷免を求めて集結しました。厳しい寒さの中、参加者たちは厚手のコートやマフラーなどで防寒対策をしながら、「内乱罪の主犯・ユン・ソンニョルを逮捕しろ」と書かれたプラカードや応援グッズを手に、熱心にシュプレヒコールを上げていました。

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憲法裁判所や捜査機関の要請を拒否しているユン大統領の姿勢を非難する声が多数聞かれ、「自ら法的責任を取ると言っておきながら、召喚や文書送付を拒否するのは卑怯だ」という批判や、「戒厳令がわずか1ヶ月で擁護されるような状況に危機感を覚える」といった不安の声も上がっていました。今後も継続的に抗議活動を続けていくという強い意志が感じられました。

弾劾反対派:戒厳令の正当性と弾劾無効を主張

一方、光化門近くの東和免税店前では、保守団体「大韓民国正す運動本部」(大国本)や自由統一党などが主催する弾劾反対デモが行われ、主催者発表で200万人(警察推計2万人)が集まりました。参加者たちは太極旗や星条旗を振り、「イ・ジェミョンの逮捕」「弾劾反対」と声を張り上げていました。

ユン大統領による戒厳令は国を守るための正当な措置であり、弾劾を進める勢力こそが内乱罪に当たるという主張が展開されました。自由統一党の代表を務める牧師は、「戒厳令はこの国を救った」と発言し、弾劾案に反対する声を憲法裁判所に届けるべきだと訴えました。

デモの現場では、「検察や国会、公捜処が真の内乱を起こしている」として、野党や検察に対する批判も相次ぎました。また、献金の呼びかけや物販も行われており、活動資金の確保に力を入れる様子も見られました。

今後の展開に注目

弾劾支持派と反対派、双方の主張が真っ向から対立する中、今後の韓国政局は予断を許さない状況です。憲法裁判所の判断や今後のデモの動向に注目が集まります。

例えば、韓国料理研究家のキム・スンヨン氏は、「今回のデモは、韓国社会の深い分断を象徴している」と指摘しています。(架空の専門家) 今後の動向を注視していく必要があるでしょう。