イスラム教シーア派組織ヒズボラを標的とした、レバノンでの爆発事件。その背後にある驚くべき工作活動の実態が、米CBSテレビの報道で明らかになりました。イスラエルの対外情報機関モサドの元工作員2名が、10年に及ぶ周到な計画と、巧妙に仕組まれた偽装工作の詳細を暴露したのです。
10年にわたる周到な計画、そして「ポケベル作戦」
モサドによる工作活動は、なんと10年前から開始されていました。当初は、爆発物を仕掛けた無線機1万6000個をヒズボラに売却。その後、ヒズボラが台湾企業からポケベルを購入しているとの情報を入手し、2022年から「ポケベル作戦」に着手したと元工作員は語っています。
レバノン爆発事件現場
ハンガリーのダミー会社、台湾企業の販売員まで巻き込む巧妙な偽装
作戦実行のため、モサドはハンガリーにダミー会社を設立。台湾企業から正規のポケベルを仕入れ、その内部に爆発物を仕込んだ改造品を製造しました。さらに、ヒズボラと取引していた台湾企業の女性販売員までも雇い入れ、巧妙な偽装工作を展開。改良品と称して無償提供するなど、ヒズボラを欺くための周到な準備を行っていたのです。元工作員によれば、ヒズボラは今年9月までに5000個もの改造ポケベルを所有していたといいます。
「自衛のための作戦」と主張する元工作員
匿名で取材に応じた元工作員2名は、作戦における主導的な役割を担っていたとされ、最近退官したとのこと。彼らは、「イスラエル国民が殺害されないよう自衛しなくてはならない」と語り、今回の作戦を正当化しています。
レバノン、ベイルートの病院前
国際社会の反応は?今後の展開は?
今回の報道を受け、国際社会の反応は注目されます。ヒズボラへの攻撃は、中東地域の緊張を高める可能性も懸念されます。今後の展開が注目される中、jp24h.comでは引き続きこの事件の最新情報をお届けしていきます。
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