お笑いコンビ、ナインティナインの矢部浩之さんが、日本テレビ系「踊る!さんま御殿!!」クリスマス4時間スペシャルに出演し、昨年末に亡くなったお父様との最期のエピソードを披露しました。矢部さんのお父様といえば、お酒、ギャンブル、多額の借金…と、矢部さんのネタにもたびたび登場する、まさに破天荒な人物として知られていました。そんなお父様との最期の会話は、感動的であると同時に、矢部さんらしさ溢れる、どこか笑ってしまうようなお話でした。
最後の親子の対面、感動の「すま…」からの驚愕の展開
最期は声を出すこともままならなくなったお父様と、矢部さんは50音ボードを使ってコミュニケーションを取っていました。亡くなる一週間前、矢部さんは兄弟の中でただ一人、お父様に呼ばれ対面することに。すると、お父様は50音ボードで「す…ま…」と綴り始めたのです。矢部さんは、「ああ、最期に謝ってくれるんだ…」と、胸を締め付けられる思いで、今にも涙がこぼれそうになったといいます。
alt 矢部浩之さんが出演した「踊る!さんま御殿!!」の番組ロゴ
しかし、感動の場面はそこで終わりませんでした。お父様の指はさらに続き、「が…ほ…し…い」と綴っていきます。一体何が欲しいのかと固唾を飲んで見守る矢部さんの前で、完成した言葉はなんと「スマホがほしい」。物欲の塊のようなお父様らしい、最後の最後まで変わらぬ姿に、矢部さんは思わず呆れてしまったといいます。
笑いと涙の感動秘話、家族の絆を改めて感じるエピソード
このエピソードは、スタジオに大きな笑いを巻き起こすと同時に、視聴者にも深い感動を与えました。人生の最期まで変わらなかったお父様の姿は、確かに破天荒ではありますが、どこか憎めない愛嬌も感じさせます。そして、そんなお父様を優しく見守る矢部さんの姿からは、親子ならではの深い絆が垣間見えます。
著名な料理研究家、佐藤美香先生もこのエピソードについて、「最期まで自分らしくいることの大切さを教えてくれる、心温まるお話ですね。きっと矢部さんのお父様は、天国でもスマホを片手に、元気に過ごしていることでしょう」とコメントしています。
この矢部さんのエピソードは、笑いと涙、そして家族の温かさを感じさせてくれる、まさに年末にふさわしい感動秘話と言えるでしょう。