11月19日、人気アイドルグループ「Snow Man」の目黒蓮が、ディズニープラスで配信される時代劇ドラマ『SHOGUN 将軍』シーズン2への出演が発表され、ハリウッドデビューを飾ることになりました。この重要なニュースは、目黒の所属事務所であるSTARTO ENTERTAINMENTの新たな方針と、グループ活動における柔軟性の高まりを示唆しています。世界的ヒット作への参加は、Snow Manの今後の展開にも大きな影響を与えることでしょう。
目黒蓮、『SHOGUN 将軍』シーズン2出演の衝撃と背景
真田広之が主演とエグゼクティブ・プロデューサーを務める『SHOGUN 将軍』は、2024年に配信が開始されるやいなや、世界中で絶大な人気を博しました。シーズン2では、前作から10年後の世界が描かれる予定です。目黒蓮は厳正なオーディションを勝ち抜き、日本人キャストの一員としてハリウッド作品に名を連ねることになります。
目黒は2026年1月からカナダのバンクーバーでの撮影に臨むため、そのクランクイン後、Snow Manは一時的に8人体制で活動することがファンクラブ動画で発表されました。シーズン1の撮影期間が約10カ月であったことを踏まえると、目黒も長期にわたる撮影に専念し、俳優業に集中するものと見られています。これは、アイドル活動と並行して俳優業を行うタレントにとって、大きな挑戦となる一歩です。
旧ジャニーズ事務所時代との比較:活動方針の変化
旧ジャニーズ事務所時代においても、ドラマや映画で主演を務め、俳優として高い評価を得るタレントは数多く存在しました。しかし、NHK大河ドラマのような長期撮影を要する作品への出演は、グループ活動との兼ね合いから、限られたタレントに留まる傾向がありました。例えば、2004年に『新選組!』で主演を務めた香取慎吾はSMAPのコンサートがなく、2023年に『どうする家康』で主演した松本潤も嵐の活動休止後だったため、アイドル活動との両立に大きな支障はありませんでした。
Snow Manは2025年にCDデビュー5周年を迎え、11月から年明けにかけて5大ドームツアーを開催するなど、グループとして勢いを増している最中です。このような人気絶頂期において、目黒蓮のような高い人気を誇るメンバーが一時的とはいえグループを離れることは、従来の事務所の方針から見れば「思い切った挑戦」と言えるでしょう。
STARTO ENTERTAINMENTの「自由度」とグループ成長への期待
2024年4月にタレントマネジメントを担う「STARTO ENTERTAINMENT」が始動して以来、目黒蓮の俳優業への専念は、事務所内の考え方の変化を浮き彫りにしています。アイドルライターの霜田明寛氏は、「STARTO ENTERTAINMENTになって、自由度が高まり、事務所もタレントも、より柔軟に判断している印象を受ける」と語ります。グループ活動のために個人の活動を制限するマネジメントは、かえってグループの長期的な存続を難しくする可能性があるとの見方です。
『SHOGUN 将軍』は前作の世界的反響から、シーズン2も世界中で多くの視聴者が見ることが予想されます。目黒蓮が出演することで、Snow Manの知名度が国際的に向上し、結果としてグループ全体の成長に繋がるという期待が寄せられています。SMAPや嵐のように20年以上活動を続けるグループが増える中で、1年間の挑戦的な活動は、長い目で見ればグループの成熟と活躍の持続に寄与するという考え方が、新たな事務所の戦略の根底にあるようです。
テレビから配信へ:広がるSnow Manの活動戦略
Snow Manは冠バラエティ番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)を持ち、個々のメンバーのテレビ露出も増加しています。一方で、彼らの活動戦略には、テレビだけを主軸としない多角的なアプローチも垣間見えます。
2023年と2024年の大みそかにはYouTubeでの生配信を実施し、ディズニープラスではレギュラー番組『旅するSnow Man』を配信。さらに東京・国立競技場での公演をNetflixで配信するなど、配信サービスを積極的に活用しています。timelesz(旧Sexy Zone)が新メンバー募集オーディション「timelesz project」をNetflixで配信し、大きな反響を呼んだ事例も示すように、STARTO ENTERTAINMENTは配信サービスへの注力を強めている印象です。
目黒蓮のハリウッド進出は、STARTO ENTERTAINMENTが掲げる「自由度」と「グローバル戦略」の象徴とも言えるでしょう。彼の海外での活躍は、Snow Manをさらなる高みへと押し上げ、グループの活動範囲を広げる新たな飛躍のきっかけとなることが期待されます。





