津島市議、ママ友との飲み会後の泥酔暴行で辞職へ 病院で看護師らに怪我を負わせる

愛知県津島市の松井由美子市議が、ママ友との飲み会で泥酔し、救急搬送された病院で看護師らに暴行を加え、辞職に追い込まれました。一体何が起きたのでしょうか?この記事では、事件の経緯や背景、そして今後の展望について詳しく解説します。

ママ議員、病院でまさかの大暴れ

「子育てまっただ中 どの子も輝く市政を」――。1人の息子を持つ母親として、子育て支援に力を入れる姿勢をアピールし、2023年の市議選で初当選した松井由美子市議(48)。共産党所属の彼女は、市議会でも「子どもと親が相談できる窓口の拡充」や「フリースクールの公的支援」などを訴えていました。しかし、そんな彼女が、信じがたい事件を起こしてしまいました。

2024年12月13日(金)の夜、松井市議は酒に酔って路上で倒れているところを発見され、市民病院に救急搬送されました。ところが、搬送先の病院で、突如として暴れ始めたのです。女性看護師の胸や背中を蹴り、全治1週間の怪我を負わせたほか、男性研修医や救急隊員にも暴行を加えたとされています。

alt_textalt_text(救急搬送された病院で暴行事件を起こした津島市議)

記憶なし…謝罪も拒否される事態に

驚くべきことに、松井市議は病院内での行為を「全く記憶にない」と主張しています。「自宅付近まで歩いて帰ってきて、玄関から入って、自分の布団で寝たということだけはしっかり意識がある」と、不可解な説明をしています。

自身の暴行について知ったのは12月16日(月)、市議会の議長からの説明がきっかけでした。事態を重く見た松井市議は、同日と翌17日(火)の2回にわたり病院を訪問し、謝罪を試みました。しかし、被害者からは「もう会いたくない」と、直接の謝罪を拒否されてしまったのです。

辞職表明と今後の捜査

12月20日(金)、松井市議は記者会見を開き、「私が起こした事件、暴行につきまして、怪我をされた方々、ならびに市民の皆様に大変多大なるご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と謝罪。そして、同日をもって議員辞職することを表明しました。

警察は、看護師らからの被害届を受理し、傷害などの疑いで捜査を開始しています。今後の捜査の行方、そして松井市議の責任の取り方について、注目が集まっています。

alt_textalt_text(辞職を表明した松井由美子市議)

今回の事件は、地方議員の資質が問われるだけでなく、アルコールによるトラブルの深刻さを改めて浮き彫りにしました。 専門家の中には、「飲酒後の記憶喪失は、アルコール依存症のサインである可能性もある」と指摘する声もあり、今後の松井氏自身の生活への影響も懸念されます。